増え続ける「編入留学」のニーズ

みなさんこんにちは!

今回の「留学ブログ」では、編入留学についてお話ししたいと思います。日本の大学の単位を移行して、アメリカの大学に編入生として留学するのが「編入留学」です。最近はこの編入留学を希望する人が増えていて、当研究所にも編入の相談が顕著に増加しています。そこで近々、編入留学についての本を出版する予定でいます。本記事は、その予告編としてお読みください。

 

柔軟な単位のシステムを活用しよう

アメリカの大学は「単位制」です。単位制とは、卒業までに必要となる数だけの単位を取得すれば卒業できるということです。学年も、取得単位数によって決まります。たとえば取得単位が30単位未満であれば1年生、90単位以上であれば4年生とかです。単位取得のペースは学生によってまちまちですから、日本のように1年在学したら翌年度にみんなが2年生に上がるというものではありません。

卒業までにかかる時間も必ずしもぴったり4年間というわけではありません。学生によって3年半だったり5年だったりします。5年かけて卒業する人が「留年した」ということではありません。「少しゆっくりしたペースで単位を取得した」だけのことに過ぎず、アメリカの大学ではまったくめずらしいことではありません。

そしてこの「単位」は、異なる大学の間で互換できる柔軟なシステムがアメリカでは整っています。日本の大学の単位も、アメリカの大学には認められます。この単位互換のシステムによれば、日本の大学で単位を取得したことがあれば(その単位数にかかわらず)編入留学の可能性はだれにでもあるということです。さらに新入生としてではなく、単位を認めてもらって「編入留学」することによって、留学期間の短縮と費用の節約にもつながります。

 

高まる編入留学のニーズ――親御さんから見て

そのようなアメリカの大学の単位互換のシステムが日本でも知られるようになってきたからか、最近では編入留学のニーズがとても高まっています。当研究所でも編入留学の相談は顕著に増えています。

そしてかつてであれば、留学希望者の親御さんはだいたい留学に反対したものですが、いまでは半分くらいの親御さんが留学に賛成します。しかもかなり前向きに賛成するようになっているのです。

その要因はいくつか考えられますが、一つには、これからの世界で生き延びていくためには、英語力も含めて、国際的な視野、コミュニケーション力、創意工夫、情報発信力など、「留学してこそ得られる力」が求められるだろうことを親御さんが実感していることです。いま「安定企業」と呼ばれている会社が10年後に存在しているかどうかすら、確定的には言えないのがいまの世の中です。会社が従業員の面倒を一生見るなどという時代は終わっているのに、いい大学→いい就職→安定した人生、といった考えかたにいつまでも縛られているのはおかしい、ということを肌で感じている親御さんが増えているのです。

 

高まる編入留学のニーズ――日本の大学生が抱く疑問

もちろん留学は親御さんのススメだけで成り立つものではありません。留学する本人の意志こそが最も大切です。

編入留学を進路の可能性の一つとして考えようという日本の大学生を見てみると、「いまのままでいいのだろうか?」という疑問を抱いていることがうかがえます。

そもそも偏差値で選んだ大学なので、その大学で何かを学びたいという強い希望をもっていたわけではない、本当に自分は理系なのか文系なのかすら判断がつかない、いざ大学に入ってしまえば勉強はけっこう適当でもOK、バイトやコンパについつい熱が入り、あっという間に2年がたつと、もう就活の波にのまれてしまう――。

このような大学生活に疑問を抱かない人もいるでしょうし、みんながみんなこうした生活を送っているわけでもありません。しかし、「おかしいな?」「本当にこれでいいのかな?」と思っている大学生はじつはけっこう多いのです。そしてこうした疑問は、彼らにとってはかなり切実なものでもあるのです。

そこでそんな現状を打破するための一つの選択肢として、編入留学という可能性に出会うと、彼らはかなり前向きに留学に臨んでいきます。親御さんも応援します。

編入留学は教育の選択肢あるいは生きかたの選択肢の一つに過ぎません。それが本当にベストな選択肢であるかどうか、というのはやはり人によります。しかしそのような選択肢もあるということをひとまずは知っていただきたいという思いで、このような記事を書きました。


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