放送大学の単位を移行してアメリカの大学に編入。2年で四大を卒業!

アメリカのウェストバージニア州にあるWest Virginia Wesleyan Collegeに留学し、卒業を間近に控えたKentoくんが栄 陽子留学研究所を訪ねてくれました。

Kentoくんは留学に先立ってアルバイトをしながら放送大学で学び、46単位を移行してアメリカの大学に編入し、2年で卒業する見込みです。この「単位移行」のことを中心にKentoくんが留学体験を語ってくれましたので、ここにお伝えしたいと思います。

大学の前で
大学の看板。待ち合わせ場所に最適

留学を考えたきっかけ

留学のことを最初に考えたのは高校に入る少し前のことです。サッカーをしていたので、ドイツとかヨーロッパの高校に行きたいと親に言ったのですが、お金のこともあり、まだ早いのではないか、ということで日本の高校に進学しました。

高校のサッカー部は強豪で、先輩の代は全国大会に出たほどです。高2の冬に部活をやめて受験勉強を始めたのですが、自分の学力で行ける大学は限られていて、このときは親のほうから留学の話が出ました。高3の秋くらいには留学への覚悟を定めることになります。一応、記念受験もしたのですが、結果は、まぁ予想通りです(笑)。

放送大学の科目を履修

日本の高校を卒業して、4月から放送大学の科目を履修し始めました。僕は高校が私立で、兄もまだ大学院に行っていたので、できるだけ家族の負担を軽くしたいというのがその理由です。放送大学の単位を移行してアメリカの大学に編入する方法は、栄 陽子留学研究所で教えてもらいました。留学期間を短くすることで費用を節約する、というやりかたです。

アルバイトをしながら1年半(3学期)で46単位を取得しました。基本的に、講義の動画を見て、教科書を読んで、その内容を理解するという学習で、中間テストの課題は郵送し、期末テストは受験センターで受けました。難易度は科目によってまちまちです。科目名に「初歩からの」とか付いているものは比較的取り組みやすかったです。教科でいえば数学や経済学などは簡単なほうでした。哲学などはむずかしかったですね。1、2科目は落とさざるを得ませんでした。

放送大学の科目選びも、栄 陽子留学研究所のカウンセラーにアドバイスしてもらったのですが、留学先の大学が決まっていて専攻も決まっているのであれば、より多くの単位を効率的に移行できるように、戦略的に科目を選べるだろうと思います。この場合は、留学先の大学のアカデミック・カタログを読み込むことがキーになりますね。

フラタニティのパーティ
フラタニティ(社交組織)のパーティ

大学との交渉が功を奏す

West Virginia Wesleyan Collegeには放送大学でとった46単位すべてを認めてもらいました。大学に着いてから数学や化学の先生に交渉して認めてもらったものもあります。英語力はありませんが、伝えるべきことをあらかじめ自分の中で組み立てておいて、主張すべきことをきちんと主張した、それが功を奏したようです。

交渉といえば、奨学金も大学に交渉して増額してもらいました。最初は年間14,000ドルの奨学金を提示されたのですが、これを交渉によって21,000ドルまで上げてもらいました。カウンセラーからのヘルプも、もちろんありましたが。

当初は3年かけて卒業するつもりでしたが、何事も「予想を超えたい」という性分が出て(笑)、2年で卒業することにし、そのために目一杯の単位をとっていくことになりました。17単位×4学期+12単位×サマースクール(夏期の集中講義)2回です。早く卒業するほうが費用もかからないのですが、親は3年かけてもいいと言ってくれていましたので、これはやっぱり僕の性格的な面が大きかったようです。期待通りよりも期待以上をめざそうというやつですね。

シアター専攻と将来の展望

専攻はシアターです。もともとエンターテインメントに興味があって、どうせアメリカに行くならアメリカでしか学べないものを学ぼうと思っていました。シアターの専攻は、役者と裏方とで学ぶことが分かれますが、僕は裏方のほうを選びました。照明や大道具、デザイン、メイク、衣装などで、実技が中心です。1学期に数回は公演も行いました。京都の舞台関係の会社でインターンをする機会もありました(これもアメリカの大学の単位になります)。

いま、とある会社から内定をもらっています。シアターとは直接の関係はありませんが、視野を広げるチャンスだと思っています。いずれは大学院に行くことも考えています。

留学はお金以上の価値がある

留学して何がよかったかといえば、自分に自信がついた、ということに尽きると思います。「アメリカの大学に行ってすごいね」と言われることもありますが、自分としては、その「すごい」以上に苦労してきたという自負があります。この経験によって自分を鼓舞できています。ですからキャリアのことも、どこに行くかよりも何をするか、という観点で考えることができていると思います。

留学にはお金がかかります。でもどれだけお金をかけても、それ以上の価値があるものだと思います。本人にとってはもちろん大きな財産になりますし、親御さんは先行投資だと思えばいいでしょう。後で必ず返ってきますから。子どもにとってお金の苦労は実感しにくいかもしれませんが、留学するとこの苦労が身に沁みます。僕も学費を見たときは手が震えましたから。その分、親への感謝が数万倍になりました。

イベント時の写真
フラタニティ加入時のイベントで

Kentoくん、貴重なお話をありがとうございました。留学費用の壁をしたたかに、そして何よりも前向きに、積極的に乗り越えてきたことがよく伝わってきました。放送大学で学びながらアルバイトで200万円以上を貯めたというKentoくん、大学では引き続きサッカーで汗を流したとのこと。あらゆる面で全力を尽くしたKentoくんの前途を祝したいと思います。また遊びにきてくださいね。



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