留学生の友達づくり(第2回):「違い」を楽しむ

こんにちは!

今回の「留学ブログ」では、前回に続いて、留学生の友達づくりについてお話しします。第2回のポイントは「違いを楽しむ」です。

 

2.世界中どこでも「違い」をすぐに楽しめる人と時間が必要な人がいる

日本とアメリカを比べると、アメリカの方が社会的規範にとらわれず自分らしい生き方を選択することに寛容であることは確かです。しかしお国は変わっても、日常生活での一人一人との出会いを考えると、自分と「異なる人」に出会ったときに強い好奇心をもって相手を知りたいと感じる人と、関心はあってもどう接したらいいかわからないと戸惑う人がいるのは、日本もアメリカも同じです。

「慣れていないこと」は、悪意や差別とは異なります。しかし自分の心に余裕がない時にはネガティブな想像力だけが独り歩きをしてしまうかもしれません。

そんな時には、日本で暮らす外国人と自分とのこれまでの関係を思い浮かべてみてください。自分が母国で日本人に囲まれていつもと変わらない日常生活を送る中、例えば日本で学ぶ外国人留学生たちとどのように接してきましたか。彼らはどんなことを考えながら日本人学生と学んでいたのでしょうか。あるいは皆さんと接点がありましたか。

とても大雑把な比較ではありますが、こうして想像力を働かせることで、相手のアメリカ人の気持ちに少し近づけるのではないでしょうか。

生まれ育った日本を離れ、海外で学ぶことを自ら選ぶ勇気がある皆さんなら、きっと大丈夫です。考えすぎずにとにかく飛び込んでいきましょう。

私自身の経験を思い返しても、思いやりのある温かい仲間に囲まれながら大学・大学院時代を過ごしてきました。

心配し過ぎる必要はありませんが、「時間が要るアメリカ人」に出会った際には、自分は外国で学ぶ身であることを思い出しましょう。相手からの一言を待つのではなく、まずは自分から相手に一歩近づいてみる、そんな姿勢を示すだけで相手との距離はぐんと縮まります。

「もっと話したいけど、どう接したらいいのかわからない」という相手の不安を吹き飛ばすのは、あなたからの声掛けです。「外国人・日本人としての自分」に加えて、「一人の人間としての自分」として友情が築けるよう、心を大きく構えて出会いを楽しみましょう。(第3回へ続く)

 

著者プロフィール:

まさ

慶應義塾大学経済学部を自主退学。栄陽子留学研究所を経てHaverford Collegeへ編入、卒業。言語学専攻・スペイン語副専攻。その後Harvard Universityにて国際教育政策修士号を取得し、アルゼンチン及び日本の教育現場での職務経験を経たのち、現在はUniversity of California, Los Angeles文化人類学博士課程に在籍中。


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