アメリカの高校に留学して最終学年を迎えました。 上級生だけの特権も!

こんにちは、Ayakoです。私はマサチューセッツ州の西部にあるMiss Hall's Schoolという小さな高校に留学しています。

3か月の夏休みが終わり、9月からまた新学期が始まって、もう3か月が経ちました。学校生活のリズムをとり戻すのにいつも通り時間がかかりましたが、毎週、あっという間に過ぎていきます。日本の家族と離れて寮で暮らすことや、食事にはすぐ慣れました。

私の高校留学も、3年目になりました。

アメリカの高校はだいたい四年制で、9年生から12年生と呼ばれます。9年生から順に、Freshman、 Sophomore、 Junior、 Seniorといいます。大学1年生から4年生までの呼ばれかたと同じです。

私は10年生から留学を始めました。そしてやっと、高校の最上級生Senior(シニア)になったのです。

シニアになって何が特別なの? と思う人もいるかもしれませんが、私の学校ではシニアが主役の行事や”Senior Priviledge”と呼ばれるシニアだけが得られる特権があるのです。

シニアになる前は、シニアだけいいな、と、うらやましく思っていたことも多かったので、やっとシニアになって、私たちの番だ! とみんなワクワクしています。

今回は、私がこの1か月で経験したシニアならではの思い出を共有したいと思います。

Convocation
Convocation

新入生の歓迎会

まずは、Convocation!! これは新入生の歓迎会みたいなものです。

アメリカの高校はいわゆる入学式がないので、このConvocationで、新入生1人ひとりの名前を呼んで紹介します。また、校訓や教訓についてのお話があったり、新しい先生がたの紹介があったり、日本の学校の入学式と同じようなことを行います。

Convocationは、新入生がメインのイベントなのですが、シニアは式の最初に1人ずつバラを手渡され、下級生や先生がたの拍手とともに、式に出迎えられます。これがシニアに進級した私たちにとって初めてのオフィシャルな行事だったので、感慨深かったです。

いままで過去のシニアを拍手で迎え入れていた私にとって、在校生の拍手の中を歩くことで、私ももうシニアになったんだと実感できる行事でした。

11年生の終わりにシニアからもらったブレザーを身につけるのも伝統です。ブレザーに身を包み、バラを手に持って、最後の1年を大切な時間にしようと、心に決めました。

高校生活の有終の美を飾る指輪

リングセレモニーも大きな行事です。これは私の高校だけでなく、アメリカの多くの高校で行われるイベントです。

シニアになった年にクラス全員が指輪をもらいます。正確には買います笑。

私たちがもらった指輪には学校の校訓が書かれていて、自分の名前を入れることもできます。

この日はシニアのための日なので、いつもの行事以上にみんな気合を入れてドレスアップします。

Convocation同様、在校生が座っている会場に、シニアが一列で入っていきます。席についたら、1人ずつ名前が呼ばれて校長先生から指輪をいただきます。

ここからが私の学校特有の伝統です。

その指輪には3本のリボンが巻きつけてあります。1つは青、そして黄色と緑のリボンです。リングセレモニーが終わったあと、そのリボンをいろんな人に感謝と共に渡します。青は下級生へ、黄色は同級生へ、緑は先生たちへ渡すためのリボンです。

みんなたくさんの人にリボンをあげたいので、リボンを細かく切って渡します。私は仲のいい下級生の友だち、同級生、いつもご飯をつくってくれるシェフや、勉強を手伝ってくれる先生、クラスでお世話になっている先生などに手渡しました。たくさん写真を撮って、特別な日の思い出を残しました。

シニアがつけるリング
3色のリボンがついた指輪

卒業まで身につける子も
この指輪をずっと身につけているシニアも多い

ハロウィンで下級生を怖がらせる

私の高校では、毎年シニアが、ハロウィンの週末に学校をお化け屋敷にします。

夜はキャンパス中に悲鳴が響き渡ります。建物だけでなく、学校の敷地内ならどこでも使えるので、過去のシニアたちはキャンパス内の森を使ったり、地下室を使ったり、シニアたちもリアルなゾンビのメイクアップをして追いかけてきたりしました。シニアがやっていると知っていても、普通に怖くて、森の中を叫びながら全力疾走したものです笑。

いままでずっと脅かされ続けたので、今年はやっと下級生を怖がらせられる!! と意気揚々でした。

クラスミーティングの時間を使って、テーマや、どこで何を演技するか、どのような道を通るかなどを真剣に考えました(クラスミーティングについてはこの記事を参照してください)。

今年のテーマは”未知のウイルス”です。私たちの学年が、高校でコロナ禍を経験した最後の学年ということで、このテーマになりました。

シニアがガイド役となって下級生のグループを引き連れます。

いつもは使われない、薄気味悪い階段をのぼった先にある保健室からこのツアーは始まります。未知のウイルスが蔓延していることを知らせ、外に出たと思ったら真っ暗なバスに乗って、密室空間に入れられます。そのグループの何人かがウイルスに感染していることがわかり、パニック状態、その後、体育館で不気味な悲鳴を聞き、走った先はもっと気味が悪い森の中。そこではゾンビたちに追いかけ回される、みたいな感じでした。

シニアはもうやりたい放題、下級生を怖がらせます笑。私は森の中の池に隠れ、池の中から急に這い上がって下級生を追いかけました。池に入るためのウェイターと血だらけのお面、赤く染めた衣装を身にまとい、2時間くらい池に入って、下級生を脅かし続けました。すごく楽しくて、終わってしまったときは悲しいくらいでした。

ハロウィンにて
池から這い上がり、下級生を追いかけた

(第14回終わり。第15回へ続く

Ayakoさんの記事一覧


このページが気に入ったら→ 

Facebook

Twitter


▼ 読むだけでアメリカ留学に役立つ資料をお送りします。

留学資料を無料でとりよせる

留学相談 留学講演会
留学中の就職支援
栄陽子の書籍
栄 陽子の留学コラム