リベラルアーツの魅力に惹かれて。私が留学を思い立った理由

こんにちは。この度、栄 陽子留学研究所の学生ブログライターとして、みなさんにアメリカ大学留学のリアルな声をお届けさせていただくことになりました、Kです。

私は現在、ペンシルベニア州にある小さなリベラルアーツ・カレッジにて、国際政治経済を専攻しています。ここでの生活が始まってから1年が経ちました。さまざまな経験をする中で、苦しみながらも自分なりの楽しみかたを見つけてがんばっています。

今日は、初めての回ということで、不慣れではありますが、「私が留学を思い立った理由」についてお話しさせていただきます。

身近なところに「留学」が

私が留学に興味をもち始めたのは中学1年が終わる3月の頃です。

当時の先輩がフィジーへ高校留学すると聞いたことがきっかけで、「留学」というものを身近に感じ始めました。

父の影響で洋楽等に興味はあったものの、英会話教室に通っていたわけでも、家族の中に英語を話す人がいたわけでもなく、ごく普通の環境・家庭で生活していた自分にとって、身近にいた人が留学をしたという事実が自分の世界を広げてくれました。

オーストラリアでホームステイ

私は、すぐそのことを両親に話し、自分も留学したいと伝えました。とくに父は真剣になって聞いてくれて、中学2年の夏休みに、2週間のオーストラリアでのホームステイ・プログラムに参加しました。

このホームステイが自分にとっての初めての海外でした。拙い英語ながら、コミュニケーションがとれたときの嬉しさが、英語学習のやる気につながりました。また、異文化の中に飛び込んで自分でもまだ知らない自分を探すことに、心の底から「これが自分のやりたいことなんだ」と感じました。

高校でギャップに悩む

帰国後、一時期は本気で高校留学を検討したり、国際教育の盛んな高校への進学を考えたりもしましたが、当時続けていた野球に対して、高校でも続けたいという強い思いがあり、県内で、文武両道を志す高校に進学しようと勉強を続けました。

しかし、第一志望の高校に不合格。結局、地元の私立高校に進学することになり、そこで野球と勉強の両立をしていこうと新たな生活を始めました。

最初のうちは、「第一志望に落ちた悔しさをバネにして、どんなこともがんばろう!」と意気込んでいましたが、自分の思い描いていた高校生活とのギャップになかなか慣れることができずにいました。

野球部も、自分の望んでいたものとは違うタイプのチームで、その中で自分を発揮できずにいたことにもどかしさを感じていました。

政治・経済・教育の大切さに気づく

そんな中、『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』という本(いずれも岸見一郎・古賀史健の著)に出会い、自分が自分のために生きていないことに気がつきました。そこで、真剣に自分と向き合い、何がしたいのか、どんな自分になりたいのかを問い続け、野球部を退部するという決断を下しました。

私は中学生の頃から、発展途上国の貧困問題などに興味・関心がありました。その関心をもっと深めたいと思い、部活をやめたことによってできた時間を使い、高校2年生の夏休みに、フィリピンにあるNGO団体でボランティア活動に参加しました。

活動では、現地のスラム地域や孤児院などを訪れ、子どもたちに簡単な日本語や地理を教えたり、さまざまな遊びを通して交流しました。また、現地の大人とも地域の発展について議論を交わしたりして、とても意味のある時間を過ごしました。その中で私は、持続可能な社会の構築には、政治・経済・教育の3つが最も重要であるという考えをもち始めました。

大学を、国内から選ぶ必要はない

帰国後、高校卒業後の進路を真剣に考え始めました。初めは、高校の先生の勧めなどもあり、日本国内の国際教育が盛んな国公立大学等を考えていました。

しかし、あるとき、高校の担任から冗談混じりで「大学なんて、別に国内から選ぶ必要ないからね」という言葉をいただき、留学への思いが再び大きくなり始めました。そして、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどの大学について調べていたときに、アメリカのリベラルアーツ教育について大きな魅力を感じたのです。

リベラルアーツの魅力

政治、経済、教育という複数の異なる分野に興味があった自分にとって、多角的視点を養うアメリカのリベラルアーツ教育はとても有益だと感じました。

世界が想像を超えるようなスピードで変化を続けるこの21世紀において、最も重要なことは柔軟性であると私は考えています。何か1つの分野に長けることはいいことですが、それ以上に、自分の知識・経験を日常の問題、そして社会問題に応用させ、この日常・社会を生き抜いていく力を育てるのに、リベラルアーツ教育は大いに役に立つと思っています。

リベラルアーツについての自分なりの考察は、自分がアメリカ大学留学を思い立った大きな理由の1つであることはたしかです。しかし、それまでの経過なしにその決断を下せたとは思いません。

自分が積み重ねてきた1つひとつの瞬間がつながって意味を形成し、そこに自分の情熱が加わって生まれた決断だと強く思っています。

何かすごい特別なことをしたわけではないかもしれません。しかし常に、心の中になりたい自分を描いて、そのために何をしなければならないのかを考えてきたことが、アメリカ大学留学の最初の1歩を踏み出す理由になったと思います。

もちろん、それは単なる1歩であったことも事実であり・・・。その後の話は今後のブログにてお話ししたいと思います。慣れない執筆でしたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。


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