留学体験談:名門私立大学の博士課程で奮闘中!
こんにちは! 東京オフィスには年末年始にかけてたくさんの卒業生が遊びに来てくださいました。今回の留学ブログでは、現在American University(ワシントンDCの名門私立総合大学)の博士課程に在籍する村田さん(仮名)の留学体験談をお送りします。
留学のきっかけと、博士課程への進学
Q. 留学を開始した時期、卒業した大学、専攻を教えてください。
A. 留学を開始したのは2002年です。日本の高校を卒業後、リベラルアーツ・カレッジのWashington College(メリーランド州)に進学しました。専攻は経済学で、物理学を副専攻としました。
その後American Universityの修士課程に進学しました。修士を終え、現在は同大学院博士課程の4年目になります。経済学を専攻し、途上国の農作物の市場についての研究を日々行っています。
Q. 博士課程に進んだきっかけを教えてください。
A. 大学(学部)に入った当初は、博士課程まで進むことは考えていませんでした。ですが、将来やりたいエコノミストとしての仕事は、博士課程を修めていることが必要な場合が多いことを知りました。修士課程だけだと専門性に限界があると感じたのも、博士課程に進むことを決めた理由の一つです。
博士課程学生のハードな日々
Q. 博士課程の学生の1日を教えてください。
A. 基本は図書館にこもって1日中勉強する、ハードな日々です。朝学校に行って、夕方に授業があり、帰宅後また勉強するサイクルを繰り返しています。
また、クラスの他にTeaching Assistant(TA)の仕事をしています(TAの大学院生は、授業を教えたりアシスタントしたりすることで授業料が免除される場合があります)。TAの仕事は、大きなクラスの採点や補助授業などです。
悲しかったのは2年目の大みそかです。ルームメートがクラスメートなので、お互い勉強に集中するあまり、気づいたら年が明けていました。
アメリカ人学生のほうが少数派?
Q.どのような環境で学んでいますか。
A. 私の在籍するプログラムは実に多様な国籍の学生がいて、アメリカ人のほうがマイノリティだといえるくらいです。共同で部屋を借りたクラスメートだけでも、トルコ、ギリシャ、ブルガリア、モロッコ、キプロスなど、世界中の国々から来ています。
彼らの国の事情を、生の声で聞けるのはとても刺激になります。
担当教授はアメリカ人ですが、彼とは師匠と弟子のような関係です。研究についての話し合いのため、定期的に会うようにしています。
博士課程学生が立ち向かう試練
Q. アメリカの博士課程には、卒業までに何度か試験があるようですが・・・。
A. Comprehensive Examと呼ばれる試験です。
アメリカの博士課程では、まず授業をとり、論文を書き始めますが、プログラムを続けるには授業の課題に加え、Comprehensive Examに合格しなければなりません。
博士課程の学生は3段階目のComprehensive Examに合格してはじめて正式に博士論文執筆を始めることができます。
各試験に2回以上失敗するとキックアウト(その大学のプログラムにいられなくなること)されてしまいますので、試験前はプレッシャーとストレスを感じる日々です。「勉強しかしていない」と言い切れるほど、勉強漬けの日々になります。
息抜きをしながら乗り切る
Q. 忙しい博士課程生活の中で工夫していることはありますか。
A. 適度に息抜きをすることを心がけていますね。1、2週間に1回は何もしない日を意識的につくります。最近では、ロードバイクに乗って遠出することもあります。
昔ジャズをやっていたので、ジャズバーにもよく行きます。
でも、いくら考えないようにしても論文や課題のことを考えてしまうんですよね。習慣になってしまっているというか。ですので、休みの時でもメモは常に持ち歩くようにし、アイデアが出たら忘れないうちにメモをとるようにしています。
カウンセラーと二人三脚で留学準備
Q. 村田さんは、栄 陽子留学研究所を通じて最初の留学準備を進めました。研究所はどんな存在でしたか?
A. アメリカの大学に留学するまでに海外に行ったことがなかったので、最初は不安がたくさんありました。そんなとき頼りになったのがカウンセラーの方の存在ですね。いつでも困った時に相談をすれば答えてくれる安心感がありました。
大学カタログを読み込んで、出願校を絞る作業も一緒にできました。
大学卒業後も、研究所へは幾度かご挨拶に伺いました。
博士課程への留学を考えている人へ
Q.最後に、博士課程への留学を考えている人へアドバイスをお願いします。
A. 博士課程は、時間もお金もかかるので、それなりの覚悟が必要です。目的をはっきりさせてから留学することが大事だと思います。
博士課程は、予定通りに行かないこともたくさん生じてくるので、そういうときに、自分が何のためにここにいるのか、ということをはっきりさせておくことは大事だと思います。これは自分にも言い聞かせていることですが(笑)。
辛いことがある一方で、自力で模索しながら、好きなテーマを研究することができるのは博士課程の醍醐味です。
自分の研究結果を発表し、評価をもらえることはすごく嬉しいですね。これから学会発表等にも挑戦していきます。
将来はアメリカでも日本でも、どこの国で働いてもいいと話す村田さん。博士課程の生活は大変そうですが、お話を聞く中で、絶対やりとげる、という強い意志が伝わってきました。残りの博士課程生活が実りよきものになるよう、応援しています! また遊びにきてくださいね。
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