留学してアメリカの小学校の先生になるまで 前篇

みなさん、こんにちは! お元気ですか? 私はもちろん元気しています(^^♪

アメリカは夏まっただ中です! 朝6:30に日が昇り、夜9:30に日が沈みます。1日がとても長く充実しています。

そして、こちらはもうすぐ「7月4日」(Fourth of July)、独立記念日です。この日には、アメリカの国旗を家の前に掲げて、家族や友だちとBBQをしたり、ピクニックをしたりします。そして、夜には各地で花火大会があります。アメリカらしく、花火大会も迫力満点です! 私もこの花火大会をいつも楽しみにしています。今年はどんな花火があがるかな~?

さて、私はというと・・・アメリカの大学院を卒業して、公立小学校の先生になりましたー!!

えっ? アメリカで小学校の先生? どうやって? 何を教えてるの? アメリカの小学校って日本の学校と違うの?

気になりますか (^^)!?

そこで今回は、私がアメリカで学校の先生になるまでの長くて短い道のりをお伝えします♪

私はいま、イリノイ州の公立小学校でBicultural Resource Teacherとして働いています。私が働く小学校にはDual Language Programがあり、4~12歳の幼稚園生・小学生に日本語と英語の両方を教えています。Dual Language Programとは、スペイン語と英語、中国語と英語、フランス語と英語など、2つの言語を子どもたちに教えるプログラムで、カナダやアメリカに多くあります。小さいときから2つの言葉を勉強するなんてすごいですよネ(*^。^*)

アメリカの公立小学校で先生になるには、いくつかの方法があります。一般的なプロセスを紹介しましょう。

教育学部や教育学科がある大学を卒業する

日本の先生と同じように、大学の教育学部(学科)で学びます。

先生といっても、小学校の先生や中学校の先生、数学の先生や国語の先生などさまざまです。教育学のカリキュラムも、幼稚園・小学校・中学校・高校、また科目別に分かれています。

座学のほか、実習もあります。私は大学の近くにある、幼稚園生から中学生までが学ぶ小さな学校(児童・生徒あわせて28人)に見学に行きました。みんなが1つの建物で楽しくお勉強をしていました。

授業では、クラスメイトと意見を交換したり、グループワークをしたり、いろいろ自分で調べてレポートを書いたりと、たくさんのことを学びます♪ 私はアメリカの小中学校に通っていなかったし、英語があまりできなかったので、クラスメイトには授業や宿題をサポートしてもらったり、とても助けられました。

教授も学生も、アメリカ以外の国の教育に興味津々です! 日本では、どんなことを勉強するの? 日本の学校は制服があるの!? などたくさんのことを聞かれました(^o^)丿

3年生になると体験授業として、実際に近くの小学校・中学校・高校に週に1・2回行き、担当の先生のクラスで1日を過ごします。担当の先生のお手伝いをしたり、生徒たちに実際に教えたり、本を読んだり、いろいろなことを任されます!

4年生になると、教育実習があります。日本での教育実習は2~3週間だと思いますが、アメリカはなんと4か月!! 朝に登校して、夕方に帰宅します。学校では、担当の先生のサポートはもちろん、小さいグループを教えたり、ときには1教室全体に教えたりします。私は小学生の数人のグループに本を読んだり、算数を教えたりしました。職員会議にだって参加します。

この教育実習を無事に終えて、大学を卒業したら、先生になるための最初の一歩を踏み出したことになります。

一般教養と専門学科の2つのテストに合格する

次のステップは、テストです! 一般教養と専門学科の2つのテストがあり、基本的にはみんな大学2~4年生で、または卒業後に受験します(アメリカは州によってルールが異なるので、それぞれの州のルールを確認してくださいね)。

一般教養は、英語のリーディングとライティング、算数です。そのテストに合格したら、自分の専門教科のテストを受けます。

この2つのテストの対策本もありますが、アメリカ人でも1回では合格できないことが多いので、しっかりと勉強することをおすすめします(;^ω^)

この2つのテストのいいところは、何度も受けることができること。だから、失敗をおそれず挑戦してください! 晴れてこの2つのテストに合格したら、教員免許を取得することができます!

願書を提出する

教員免許を取得できたら、就職活動が始まります。だいたい3〜7月くらいに始める人が多いようです。インターネットで働きたい学校や教員を募集している学校を調べて、履歴書と願書を提出します。

アメリカの学校のほとんどがオンラインで願書を提出するようになっています。願書の質問事項はなかなかむずかしく、正直いって大変でした「いろいろなバックグラウンドをもつ生徒たちをどのように平等に教えますか?」など、とても悩みました。

大学が開催するキャリアフェアに参加するのも1つの方法です。キャンパスに州内外の小中高校の校長先生が来て、先生の募集をします。そこで自分の名刺と履歴書を持って行って面接を受ける学生もたくさんいます。

やがて、願書を出した学校の校長先生や教頭先生から電話やメールがあります。「あなたは、この学校にピッタリだと思うわ。面接をしませんか?」ということで、面接の日時を決めます。

面接は基本的には、その学校に行って、校長先生や教頭先生などからの質問に答えて、学校見学をします。模擬授業をする学校もあるようです。

私の経験では、5、6人の先生対私1人という感じだったので、いろいろな質問を聞かれた後は汗だくでした(^_^;)

この面接の結果で、採否が決まります。9月の新学期からのスタートで、早い人は4月くらいに決まりますが、8月の終わり頃に決まることもあります。最後まであきらめずに就職活動を続けることを大切です♪


というわけで、この記事では、アメリカの学校の先生になるための一般的な方法を紹介しました。次回は、これ以外の方法を2つ紹介します。じつは私も、次回に紹介する方法で先生になったんです。お楽しみに!


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