アメリカ大学キャンパス訪問記:University of Hawaii at Manoa
前回の続き、というか先々週ハワイに行った際に訪れた大学、ハワイ州選出の上院議員やその他多くの政治家を輩出してきたUniversity of Hawaii at Manoのレポートにやっと辿り着きました。
University of Hawaii Systemはハワイ州の高等教育システムで、ホノルルのあるオアフ島の他にもマウイ島やハワイ島、カウアイ島に計10のキャンパスを持ち、総勢6万人の学生を抱える大学グループです。6万人の学生の内訳を見てみると、ハワイ州民が85%、アメリカ本土からも8.8%の学生が来ており、3.6%が留学生だそうです。
10校あるUniversity of Hawaii System中で、University of Hawaii at Manoa(以下、ハワイ大学)はグループの中ではフラッグ・シップ大学で1907年に創立されました(大学名が今日のUniversity of Hawaii at ManoaになったのはUniversity of Hawaii Systemが発展してきた1972年)。
その当時のアメリカは、リンカーン大統領が始めた農学や工学を教える(=実学の習得のため)大学設立のために州が土地を無料で払い下げる「モリル法」と呼ばれるMorrill Land-Grant College Actsが発令され、UHはCollege of Agriculture and Mechanic Artsという名前で開校しました。
この頃はまだ「ハワイ州」は存在していません。元々一つの王国であったハワイは、ハワイ共和国、1898年から1959年までハワイはアメリカの領土(territory)を経て、1959年に一番新しい州としてアメリカ合衆国に併合されました。
1920年には、大学にCollege of Arts and Scienceが加わり、大学名もUniversity of Hawaiiになりました。1931年には、今日のCollege of Education(教育学部)にあたるTerritorial Normal and Training Schoolがハワイ大学に併合され、大学としてさらに拡大、成長を続けます。
University of Hawaii Systemもモットーである“Maluna aʻe o nā lāhui a pau ke ola ke kanaka” (Above all nations is humanity)が刻まれたFounder’s Gate。一時はハワイ大学から独立していたTerritorial Normal Schoolとの融合点として、キャンパスのシンボルとなっている石造りのゲート。このゲートにはもう一つ、「ハワイの公教育の発展に貢献した全てのものに捧げる」というメッセージも刻まれています。
今日のハワイ大学には大学院生も含め約2万人の学生が在籍をしており、この大学はracial minorityと呼ばれる白人以外の学生の割合が8割近くという非常に珍しく、Diversity系のランキングでは常にトップクラスに入ってくる大学です。(留学生は約7%)
もちろん土地柄この様な数字が出てくるのでしょうが、日系アメリカ人の割合も非常に多く、大学の学生連合(Associated Students)のトップも日系の学生さんで、様々な場面で活躍してそう。
Book StoreやFood Servicesのお店が入るキャンパス・センター。お昼前でしたがパソコンや教科書を机に並べ、もしくは膝で抱えながら勉強をしている学生がたくさんいました。
キャンパスセンターの外では地元でとれた新鮮な野菜や果物を販売するテントが出ていました。
Hawaii Hallは、キャンパス内で一番古い建物です。ハワイ大学の総長(Chancellor)のオフィスが入っています。
Center for Korean Studies 地理的にも西と東を結ぶハワイ大学はアジア関係の学問も充実しています。
ちなみにハワイ大学にはThe University of Hawaii English Language Program (HELP)と呼ばれる英語学校があります。
ハワイ滞在中のとある午後、ワイキキ郊外のカフェでアサイーボールをつまんでいたところ、ESLの授業帰りと思われる日本人学生4人組が偶然隣のテーブルに座り、お喋りをしていたのが耳に入ってきてしまいました。
「後で海行く?」
「買い物行こうよ」
と、とっても楽しそうな生活を送ってそうな反面、やはりこれだけ日本語が通じるハワイで英語「を」勉強する生活はなかなか厳しようで、
「レベル~に上がるの大変らしいよ」
(ハワイでの学生生活は)「1年は居れない」
「いや、半年でいい」
など、彼女らなりに苦悩もあるようです。
確かに、あんな気候のいい誘惑の多い場所で学生生活、私はできないと思います。
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