Universitas 21による高等教育ランキング
アメリカをはじめ海外の大学に留学する時に、日本国外の大学のランキングを気にする人は少なくありません。
代表的な大学ランキングとして、”U.S. News & World Report” や “Times Higher Education World University Rankings” がありますが、”Universitas 21”という機関が高等教育ランキングを行っています。
”Universitas 21” は15ヶ国の23大学によって組織されている機関で、日本の大学としては早稲田大学がメンバーになっています。そのランキングの基になっているものは次の4つの要素です。
Resource (25%) 政府支出、研究・開発支出、大学における総支出など。
Environment (25%) 教育の透明性、雇用条件、財源の多さと多様性、学生・ 教授陣の男女比、その国の教育の規制環境など。
Connectivity (10%) 国際共同研究による共同出版の比率など。
Output (40%) 研究成果、世界に通用する大学の数、学生の在学・卒業率、 卒業生の就職準備など。
”Universitas 21” による2012年度のランキングでは、そのような「大学力」をもつ国のトップ10は以下のとおりです。
1位:アメリカ
2位:スウェーデン
3位:カナダ
4位:フィンランド
5位:デンマーク
6位:スイス
7位:ノルウェイ
8位:オーストラリア
9位:オランダ
10位:イギリス
アメリカが1位というのは十分予想できることですが、スウェーデンが2位というのは少々以外です。
スウェーデンには世界的な大学が1校しかないにもかかわらず、高等教育における研究・開発支出が莫大なのだそうです。これが国のランキングを上位に押し上げている要因のようです。北欧勢の上位の要因は同様です。
世界でアメリカに次ぐ大学数を誇る日本は20位という結果です。数少ない大学に集中的に資金を注ぎ込み成果を上げるという北欧勢に対し、数多くの大学に限られた財源をまんべんなく分配するという日本の高等教育政策の違いが表れているのかもしれません。ちなみに最下位の48位はインドです。
海外留学を考える際に、さまざまなランキングに一喜一憂したり、こだわったりしがちですが、ランキングを参考にしつつ、情報の本質を読み取り、判断する力をもつことが大切なのではないでしょうか。
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