【留学体験談】自分を変えた高校留学
みなさんこんにちは! 今回の「留学のためのブログ」では、日本の中学校を卒業後、アメリカ のボーディングスクール(寮制の高校)に留学し、すばらしい成績を修めて卒業したKくんの、 高校留学体験談をお届けします。
「アメリカに留学して人生が変わった」というKくんの充実した留学体験、ぜひ参考にしてください!
カヤックに挑戦
あまりにも成績が悪すぎた中学時代
Q.まず高校留学を志したきっかけを聞かせてください。
A.僕は、日本の中学校では、まったくもってよい生徒ではありませんでした。
Q.まったくもって?
A.中学1・2年生のときの成績はあまりにも低すぎて、担任の先生からは「3年生のときに必死で勉強しないと高校には行けない」と言われたほどです。 中学3年の夏休み明け、高校進学の準備などが本格的に始まりました。成績自体は上がったものの、僕自身、どの高校に行けばいいか一切わかっていませんでした。
ちょうどその頃、高校留学した2年上の先輩がいろいろと留学の話を僕にしてくれました。先輩から聞いた非日常的な経験談を聞き、英語の期末テストで30点以上をとったことのない僕は、留学したいと思うようになりました。
自然に抱かれたアメリカの高校で自分を鍛え直す
留学先のキャンパス
Q.ご両親はどのようなご意見だったのでしょう。
A.僕は東京の喧騒の中で育ってきたので、自然豊かなアメリカのボーディングスクール(寮制の高校)にとてつもなく憧れを抱きました。
両親はアメリカのボーディングスクールがいかに厳しいかを知っていたため、僕を鍛え直すという面では最適だと思い、アメリカの高校に進学したいという僕の案に賛同してくれました。
Q.それで留学準備が始まるのですね。
A.10月頃に栄 陽子留学研究所を訪れ、面接などの準備がすぐ始まりました。担当カウンセラーのおかげで、第1志望であった、コロラド州にあるColorado Rocky Mountain Schoolに入学することができました。この学校はアウトドアが盛んな学校で、当初の目的であった、自然と触れ合うという面では僕の願望を満たしてくれました。
4時間のホームシック
CGアートにもチャレンジ
Q.キャンパスに着いたときの印象は?
A.僕が最初に高校のキャンパスに着いた日、あまりの状況変化に戸惑い、急激なホームシックになりました。最初の4時間ほどはすることがなかったので、自分のベッドに入りひたすら邦楽を聞いていました。
ボーディングスクールで過ごした3年間を振り返って見ると、この最初の4時間が一番きつかったと思います。
Q.それでどうしたのですか?
A.その日の18時からは校長先生の家でディナーがあったので、それまではベッドの中でうなだれていました。18時が近づくにつれ、「僕はこの状況からは逃げられないのだ」と腹をくくり、真剣な気持ちでディナーに向かいました。その場でドイツ人と中国人の男子とすぐ仲よくなりホームシックなどどこかに消えてしまいました。
その調子でアメリカ人ともすぐ打ち解けてしまい、毎日を楽しく過ごすことができました。
Q.4時間のホームシックですね(笑)。
A.このとき気がついたのが、どんな国の人でも一緒に馬鹿なことやくだらないことをやればすぐに打ち解けられるということです。また高校生でありながら、いろいろな国籍や価値観をもった人と会い、わかり合うことができるのは、アメリカのボーディングスクールならではだと思います。
先生を捕まえて質問
キャンプの合間に記念写真
Q.授業にはついていけましたか?
A.僕がアメリカの高校に着いて間もない頃、授業では仲のいい友だちの隣に座って、先生が何を言っているかわからないときは、その友だちにいつも聞いていました。
授業後も、先生が口頭で説明する宿題の内容がわからなかったときは、先生を捕まえて宿題の範囲を聞いていました。
11年生(日本の高2)になると、自分の英語のレベルも上がり、毎日の授業や日常会話には支障がなくなりましたが、英語のクラスのレベルが10年生のときより数段上がったので、毎日の勉強時間は、前の年と比べて差はありませんでした。
マウンテンバイクを満喫
マウンテンバイクの途中で
Q.授業以外のことを聞かせてください。
A.15時になると授業が終わり、active timeというものが始まります。僕の学校では、マウンテンバイク、クライミング、カヤック、サッカー、乗馬、テニス、ハイキングなどバラエティ豊富なスポーツを選べ、僕はおもにマウンテンバイクをしていました。
Active timeをマウンテンバイクで過ごし、17時には寮に帰ります。すぐシャワーを浴び、22 時半の消灯までは、夕飯を除き、宿題をしていました。
留学して最初の1年はこのような日々の繰り返しでした。
留学生でもリーダーになれる
高校のイニシャルを人文字で
Q.寮長をお務めになったとか?
A.12年生になると新しいことに挑戦してみたくなり、寮長とInternational Student Leader に応募し、選ばれました。
寮長のおもな仕事は、毎日のドームミーティングの実行、消灯時間後の見回り、ドームジョブ(寮内の掃除)の指導、寮内の治安維持、生徒からの相談役などです。いろいろと仕事がありました。
International Student Leaderも文字通り、留学生リーダーという役割で、国際交流週間などの準備や、留学生の相談役などを担いました。
僕の英語力は低かったのですが、なんとかこうした役に選ばれ、授業では学べないようなことを学ぶことができました。
Q.いい経験をしましたね。
A.アメリカの高校のよいところはこういう所に現れていると思います。留学生でつたない英語しか喋れなくても、生徒自身の気持ちを先生が汲みとってくれるということが多々あります。 授業についていけなくても、生徒自身に勉強意欲があれば、先生たちは全力で答えてくれます。 このような環境で3年間過ごせたことを嬉しく思います。
アメリカの高校の進路指導
Q.大学への進路指導はいかがでしたか?
A.アメリカのボーディングスクールは、基本的に大学進学を目的としているので、進路相談は充実していました。
Colorado Rocky Mountain Schoolでは、11年生から週1の進路相談の授業に出ることが必須でした。その授業を通して、大学の出願準備などいろいろなサポートを受けました。
またSAT(r)やACT(r)など(アメリカの大学進学生が受ける標準テスト)は高校で受けることができました。留学生にもTOEFL(r)テストなどのテスト勉強を先生が教えてくれたり、試験会場まで連れて行ってくれるなど、かなり充実していました。またカウンセラーの先生が毎日学校にいるので、 授業以外でも、大学進学の準備などいろいろとお手伝いをしてもらえました。
体力勝負の親睦イベント
Q.Colorado Rocky Mountain Schoolの特徴とは?
A.やはり、アウトドアのアクティビティがかなり盛んなことでしょうか。
その特色が濃く現れるのが、Wilderness Tripという新入生のオリエンテーションです。Wilderness Tripというのは、8月の終わりごろ、新入生たちが親睦を深めるため1グループ10人にほどに分かれ、10日間、25kgの荷物を背負って山道を30kmほど歩くものです。
標高は常に3,000mほどでしたので、夜など星がとてもきれいでした。また山々の壮大な光景はいまでも覚えています。
Q.ずいぶん過酷な親睦イベントですね。
A.3,000mの山登りなど初めてでしたし、トイレットペーパーの使用が禁止されていたなど、 予想外のことが多すぎて、景色を見る余裕などは8日目になるまでありませんでした。最初の 5日間は日本へのホームシックではなく、文明社会(トイレットペーパーと暖かいベッド、食事)へのホームシックになりました。
このWilderness Trip以外にも、Colorado Rocky Mountain Schoolには年3回ほどの合宿があります。
そのうち2つはFall TripとSpring Tripといって、内容の異なる20種のTripの中から生徒一人ひとりがやりたいことを選び、1週間ほどアウトドア生活をするというものです。
僕がよく選んでいたマウンテンバイクtripでは、世界有数のマウンテンバイクトレイルがある MoabやFruitaに1週間ほど行き、自らのスキルを上げることができました。
ほかにも、たとえばカヤックtripは、グランドキャニオンにも引けをとらない大峡谷をカヤックで80km漕ぐというものでした。これらのtripではいずれも大自然の中で生活し、日本では絶対に経験できないようなことをたくさんしました。
スキーの板を自分でデザイン
自分がデザインしたスキー板
もう1つの合宿はInterimというものです。
この合宿は他の2つと異なり、もう少しアカデミックな面を重視していて、人種問題を調べるためアメリカ南部に1週間行くというものもありました。僕はこのInterimで、Robotics、3G Art、Ski Buildingsを学びました。
Robotics Interimではロボット工学を学び、簡単なロボットとプログラミングを製作しました。
3G Art Interimは、CGのつくりかたを学び、その後、Arches National Parkに足を運び、そこからインスピレーションを受けて自分でCGをつくるというものでした。
Ski Buildingsでは自分がデザインしたスキーを1からつくりました。
高校留学は、最適な選択だった
Q.本当にたくさんの、貴重な経験をなさったのですね。では最後に、高校留学を考えている人へのメッセージを聞かせてください。
A.いま高校留学を志している人には、僕ほど中学校の成績が悪い人はいないでしょう。しかしそんな僕でも最終的には寮長とInternational Student Leaderになれましたし、GPA(成績の平均値。4.0が最高点だが、とても優秀な場合はそれを超えることもある)が4.0を超える成績をとることができました。
いま思うと、アメリカの高校の教育方針は、僕にとって最適であったと思います。アカデミックの面でもスポーツの面でも、日本とは比べられないほど大変です。また精神的な面でも毎日のように苦しめられます。しかしそれらを乗り越えた先には、日本では絶対に得られないような経験があります。
David Bowieの“Space Oddity”という曲の一節にこうあります。
I’m stepping through the door. And I’m floating down in a most peculiar way. And the stars look very different today.
(ドアを開けて外に出たところだ。滑るようにして道を歩いている、なんとも奇妙な感覚だ。ここから見る星はまるで別物だ)
僕にとって、高校留学はまさにこの曲でした。アメリカの高校へ行くというドアを開けた後、 恐怖、痛快、不安、愉快、驚きなど、さまざまな感情が入り混じった奇妙な感覚に浸りながら3年間を過ごしました。それらが終わったいま、日本にいたころとはまるで違う、世界に対する見かたをもっています。
自分を変えたいと思っている人、また日本では得られないものを得ようという人には、高校留 学は最良の選択です。辛いことや大変なことは必ず起こります。しかしそれらは必ず自らの糧となっているはずです。
高校留学をして後悔はしないと思います。思い切って挑戦してみてください!
※アメリカの高校への留学について詳しく知りたいかたは、ぜひ「高校留学」のページにアクセスしてください!!
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