留学生におすすめの本: “A Time To Kill”

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一瞬ドキッとするタイトルですが、John Grisham著のこの小説は、ミシシッピ州の片田舎の町を舞台に、2人のレッドネックに乱暴された10歳の黒人少女の父親がその2人を銃殺し、若い精鋭白人弁護士がその父親の弁護を引き受け、最後には無実を勝ち取るストーリーです。

人種問題がまだまだ根深く残る南部地域で、選ばれた陪審員が全員白人という条件で、果たして公正な判決が受けられるかということがテーマです。その大きなテーマの中に、南部独特の人種問題・文化・貧富の差、アメリカの司法制度、娘に対する父親独特の愛情、今ではめったに見られないKKK (Ku Klux Klan: 白人優先の維持を目的とした南北戦争後に南部諸州に結成された白人秘密結社)などが詳細に描かれています。20年以上前に書かれた小説のため、若干、時代の相違を感じるかもしれませんが、小説の本質的なテーマは色あせていません。

アメリカは司法制度において陪審員制度を取っており、一般市民が陪審員を務める義務があります。検察側も弁護側も、いかに自分たちに有利な陪審員を選ぶかが判決に大きな影響を及ぼします。小説のなかでは、その複雑な陪審員選びのプロセスが表現されています。近年、日本にも裁判員制度が導入されましたが、アメリカの陪審員制度と比較してみるのも興味深いと思います。余談ですが、Grishamの別の作品で、陪審員制度がテーマの”The Runaway Jury” も、その実態を知るために非常におもしろい本です。

ところで、John Grishamの数ある本のなかで主人公として活躍する弁護士の教育バックグランドは、大学・ロースクールを含めさまざまです。栄 陽子留学研究所から生徒さんが留学したことのある大学名も数々の小説の中に登場します。Pepperdine University, Duquesne University, University of Michigan, Tulane University, University of Virginia, Yale University, MIT等など。これらの大学のことを想像しながら物語を読むのも結構楽しいものです。

John Grishamの作品は比較的平易な英語で書かれ、物語の展開にハラハラ、ドキドキさせられます。これからアメリカ留学をめざす方々は、ぜひ、楽しみながらペーパーバック1冊読破に挑戦してみてください。



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