アメリカに留学する際によく目にする・耳にする用語を集めました。
アルファベット別・カテゴリー別に用語を検索できます。
ご自身の留学にぜひお役立てください。
勉強面でアドバイスしてくれる先生。
大学が、留学生を含めて一人ひとりの学生にacademic advisorを割り当てます。履修科目を選び登録する際は、このacademic advisorと相談して、許可を得なければなりません。だいたい、自分の専攻分野の教授がacademic advisorを兼任しますが、専攻が決まっていなければ適当に割り当てられます。
留学生活において、入学から卒業まで、勉強面のことで最もお世話になるのがこのacademic advisorです。まずは仲良くなっておきたい先生です。
剽窃(plagiarism)やカンニング(cheating)を犯さずに、勉学をする者としての規範を守る理念のこと。
integrityは「誠意」「高潔」の意。
大学のカリキュラム。
「課程」という意味もあります。
志望校選びにおいては、個々の大学のacademic programを比較検討して指針をたてます。
学年度。
1年のうち、正式に大学が開校している期間。
通常9月から翌年の5月下旬までのことを指し、5月下旬から8月いっぱいまでは長い夏休みとなります。
アメリカでは、9月から12月までの「秋学期(fall semester)」と、翌年1月から5月までの「春学期(spring semester)」の、academic yearを二分する「二学期制(semester system)」をとっている大学が多く、全米大学の約7割がこのsemester systemをしいています。そのほか、三学期制(trimester system)、四学期制(quarter system)をとっている大学も、少数ながらあります。カリフォルニア州の州立大学は、基本的に四学期制です。
学期制にかかわらず、一つひとつの学期がまったく独立しているのがアメリカ大学の特徴で、日本の高校を3月に卒業した人の場合、その年の9月に大学1年生として入学するのが最短ですが、何らかの理由でそれが間に合わなかった場合、次学期、つまり春学期が始まる1月に入学することができます。同様に、卒業機会も12月と5月、年に2回あります。とはいえ卒業シーズンといえばアメリカは5月です。
合格通知。"Letter of Acceptance"ともいいます。
"Congratulations!"で始まる文面が、メールで送られてきます。それとは別に、入学手続きに必要な書類と一緒に郵送されてくることもあります。
9月に入学する場合、だいたい3~5月に通知が届きますが、遅いところになると7~8月まで合否が知らされないこともあります。合否の通知があまりに遅い場合は、直接大学に問い合わせるといいでしょう。審査の進捗状況は、大学のポータルで確認できることが多くなってきました。
なお、不合格通知のことは"Notification of Rejection"といったりしますが、それには不合格とした理由が記されている場合があるので、よく目を通し内容を理解して、場合によっては再チャレンジのための対策をたてるとよいでしょう。
大学認定協会。
アメリカでは、日本の文科省にあたる教育省(U.S. Department of Education)が大学運営に関して全国的な権限をもちません。そこで、民間のaccrediting associationが、全米の大学の質を考査し、その大学を「認可大学」として承認する任を担うのです。
全米には以下の六つの認定協会があり、それぞれの対象地域に所在する大学を査定しています。大学選びの際には、まずめざす大学がこれら六つの協会いずれかから認定されていることを確認しましょう。
全米六つの認定協会
・Middle States Association of Colleges and Schools(中部)
・New England Association of Schools and Colleges(北東部)
・North Central Association of Schools and Colleges(北中央部)
・Northwest Commission on Colleges and Universities(北西部)
・Southern Association of College and Schools(南部)
・Western Association of Schools and Colleges(西部)
American College Testの略で、アメリカの高校生を対象とした標準テスト。大学進学希望者のために実施される学力テストで、英語・数学・読解・理科の4科目から構成されます。
アメリカの大学に出願する際には、このACT®もしくはSAT®という別の標準テストのスコアを提出します。ただし留学生はこのスコア提出が免除される場合も少なくありません。
ACT®は日本(東京、福岡、沖縄)でも受験できます。
科目(course)を登録(register)した後に、新たに別の科目を追加すること。
科目を追加することができるのは、通常、学期が始まってから2週間以内。ただし、学期が始まると同時に授業も開始されるので、2週間近くたってから追加すると、ついていくのがたいへんになります。また人気の科目は定員がいっぱいでaddできない場合もあります。Addするならば、できるだけ早めに判断するようにしましょう。
反対に、科目の登録をキャンセルすることを"drop a course"といいます。
Admissions officeのスタッフとともに入学審査を行う委員会。
教授や職員、ときには卒業生や在学生が委員会のメンバーになることもあります。
入学審査にかかわる事務を行う部署。"Office of Admissions"ともいいます。
留学生の入学を専門に取り扱う"International Admissions Office"、大学院生の入学を扱う"Graduate Admissions Office"なども、大学によっては設置されています。
この部署で入学審査を行う人が、"Admissions Officer"です。
出願書類は、このオフィス宛に送付します。一斉の入学試験がないアメリカの大学の合否決定は、書類審査によってなされます。Admissions officeがじっくり時間をかけてそれぞれの入学希望者をさまざまな角度から審査するのです。
日本でも、admissions officeの頭文字をとった「AO入試」を取り入れる大学が増えました。
広告学。
製品やサービスの販売促進のために、メッセージをつくり、伝え、評価することを学びます。
広告理論からマーケティング、広告用コピー、レイアウト、PCを用いた製作方法などが学習範囲です。
宇宙学。
数学と科学的理論を、飛行機の機体、宇宙での乗り物、そのシステム・デザイン、開発、生産評価に応用することができるようにする学問。
飛行の性質や開発過程における空や宇宙での乗り物を着陸、誘導、コントロールする応用研究もカバーします。
アフリカン-アメリカン学。
アメリカとカリブ地域を中心に、北半球の黒人の歴史、社会、政治、文化、科学を学びます。黒人学とも呼ばれます。
学校、大学の卒業生。
Alumnaが女性、alumnusが男性。その複数形が、それぞれalumnae、alumniですが、alumniは性別にかかわらず使われます。
日本でいうOG・OBという言葉はアメリカでは使われません。
なお、同窓会のことは"reunion"などといいます。
人類学。
人間の文化的な行動とそのパターンに関する学問。
さらに、人類学、霊長類学、人間古生物学、有史前の考古学、人類の進化、人類学的言語学、民俗学、民族歴史学、社会文化人類学なども研究範囲です。
Advanced Placement Courseの略で、高校で教えられる、大学レベルの授業のこと。
成績優秀者だけが履修でき、この授業の試験に合格し、いい成績を修めたら、その取得単位が大学の単位として認められます。
出願。
動詞「~に出願する」は"apply to ~"、「願書」は"application form"、「出願料」は"application fee"といいます。たとえば「イェール大学に出願する」は"apply to Yale"、「願書に記入する」は"fill out an application form"となります。
アメリカのほとんどの大学にはオンラインで出願します。「オンライン願書」のことを"online application"といい、その動詞形を"apply online"といいます。"Commmon Application"といって、900以上の大学に共通して使える願書を使うことも多くあります。
Application feeの額は大学によって若干の差異はありますが、だいたい50~100ドルくらいです。
アート・マネジメント。
アート関連の施設や組織の管理・運営について学びます。経営・財務管理、マーケティング、資金調達、人材管理、広報、芸術振興などを含みます。
音楽系の分野としてMusic Management という分野もあります。
課題、宿題。
"Weekly Assignment"は「毎週出される宿題」、"Reading Assignment"は「(教科書や文献、参考資料などを)読む宿題」のことで、留学生はとくにこのReading Assignmentに泣かされます。次の授業までに読まなければならないReading Assignmentの量は、ごく平均的な科目で、教科書20~30ページです。
たいていの科目は、月・水・金曜日に1時間ずつ、あるいは火・木曜日に1時間半ずつの授業が行われますから、次の授業というのはつまり(週末をのぞいて)二日後です。だいたい1学期に5科目くらいとることになりますから、次の授業、つまり二日後までに読まなければならないReading Assignmentの量は、5科目をあわせると100ページを越します。もちろん、すべて英語です。
そのため留学生は、寝る間も惜しんで教科書と格闘することになります。
准学士号。
ニ年制大学を卒業して得られる学位。四年制大学でも、一般教養課程を修了することで得られる場合があります。文系のAssociate in Arts:AAと、理系のAssociate in Science:ASとに大別されます。
アスレチックトレーニング。
運動に伴うケガの防止や治療、リハビリテーションの理論と実践を学びます。
スポーツ医学や栄養学、運動科学、設備保全、患者のためのカウンセリングなども学習範囲です。
基本的に大学院で学ぶ分野です。
出席。
「出席する」という意味の動詞"attend"の名詞形。
アメリカの大学はattendanceに関してとても厳しく、クラスによっては、成績査定の対象になるばかりか、たとえば「3度無断欠席をしたら無条件でF(ABCDFの5段階の最低。単位がもらえない)をつける」といったルールが設けられていることもあります。
なおアメリカの学生は授業を欠席するということは滅多にしません。先生の都合で休講になった場合は、必ず代講が行われます。高い学費を支払っているわけですから、当然のことです。