アメリカの大学に面接で直接アピール! 「出張入試」レポート
みなさんこんにちは!
今回の「留学ブログ」では、3月26日に行われた出張入試についてお届けします!
出張入試とは、アメリカの大学の入学審査官や先生が来日して、一人ひとりの出願者と直接会って話をして、合否を決めるイベントです。
栄 陽子留学研究所では、1986年以来、この出張入試を毎年開催してきました。今年は31回目ということになります。もう30年以上も続けてきたんですねぇ。感慨もひとしおです(そういえばこのブログ記事を書いている私も、?年前にこの出張入試でアメリカ留学を果たしたのでした!)。
面接の結果で合格と奨学金が!
通常のアメリカの大学の出願では、1〜2月くらいに、願書をはじめさまざまな出願書類を提出して、3〜4月くらいに合否をもらいます。書類審査によって合否を決めますので、日本の大学にあるような「入試」はアメリカにはありません。
それがこの出張入試では、書類提出と面接をしてから、おおむね1週間以内に合否を出してもらえます。場合によっては奨学金の額も提示されます。とても魅力的な出願者であれば「年間〇〇ドルの奨学金を出すから、ぜひうちの大学に入学してほしい」という結果になることもあります。
学長も参加! 来日したアメリカの大学とは
出張入試当日は冷たい雨が降りしきり、面接会場(栄 陽子留学研究所の東京オフィス)前の桜坂も開花はおあずけ、というあいにくの天気でしたが、場内は留学希望者の熱気にあふれていました!
今年は、以下の7大学の、留学生の入学審査を担当する方が来てくださいました。学長みずからが来日してくださった大学もありました。みなさん、合否と奨学金の額を決める権限をおもちの方たちです。
Avila University(ミズーリ州)
Coe College(アイオワ州)
Emporia State University(カンザス州)
Washburn University(カンザス州)
Ohio Dominican University(オハイオ州)
Wartburg College(アイオワ州)
West Virginia Wesleyan College(ウェストバージニア州)
どうしてアメリカの大学に留学したいのか?
出張入試では、個々の大学が、それぞれにテーブルを設けて、一人ひとりの出願者と面接を行います。
各大学は、あらかじめ出願者に提出してもらった出願書類を読んでいます。これらの書類とは、
- 願書
- 高校の成績表
- エッセー(自己アピールのための作文)
- 推薦状
- 英語力テストのスコア
などです。
面接では、これらのあらかじめ提出された書類の内容をもとに、さまざまな質問がされます。
たとえば「〇〇部でリーダーシップをとったということだけど、どのようなたいへんなことがあった?」とか、「課外活動として〇〇を10年も続けているけれども、その魅力は?」とかです。
ほかによく聞かれるのは、「どうして本大学に志望するのか?」「どうしてアメリカに留学したいのか?」「得意な科目は?」「何を専攻しようと思っているか?」「将来の希望は?」などです。
自己アピールの最大のチャンス
以上のような質問がされるとはいうものの、面接は、一問一答というよりも、雑談のような感じで行われます。
大学からすると「大学のことをよく知ってもらえるチャンス」、出願者のほうからすれば「自分のことをめいっぱいアピールできるチャンス」、それが面接です。
日本で考えられがちな堅苦しさはなく、とてもカジュアルで、リラックスした雰囲気で行われます。
面接官はみんな、英語が苦手な留学生と会話をすることにとても慣れています。優秀な留学生を集めるために、世界中を飛び回っている人たちですから、話しやすい雰囲気をつくることにかけてはプロフェッショナルです。
欠かせない面接のリハーサル
出願者のほうも、あらかじめ面接の練習をしてから当日に臨みます。
当研究所のセミナーでの練習や、ボストンオフィスのスタッフとスカイプを通じたリハーサルを重ねて、さらに担当カウンセラーと一緒に「ああ聞かれたらこう答えよう」とか「それじゃあ説得力に欠けるからもうちょっと考えなおしてみよう」とか、さまざまに戦略をたてて、本番に挑みます。
そして大事なことは、その大学についてよく調べておくこと。面接の終わりには「何か質問はありますか?」と必ず聞かれるので、その大学のWEBサイトに書かれている内容に関連した質問をすれば、意欲をアピールできます。
「他人と異なる自分」をアピール
アメリカの大学がわざわざこの機会に日本にまで来て面接を行うのは、決して「落とす」ためではありません。やはりユニークで魅力的な留学生を自分のキャンパスに迎え入れたいからです。
留学生の側からすれば、書類だけでは伝わりにくい自分の魅力を思いっきりアピールできるチャンスです。「ほかの出願者とは異なる自分」の魅力を伝える絶好の場が、この面接です。
英語のハンデを心配する人もいますが、想定される質問と、それらに対する答えかたをよく練っておき、さらにリハーサルをしっかり行っておけば、なんとか乗り切れるものです。
面接の場で、文化祭でのパフォーマンスをスマホやタブレットで見せたり、地域や家族の写真、また自分で描いた絵を見せたりして、英語のハンデを補いながら自己アピールする出願者もいました。「小道具を使う」のは、なかなか有効なアピール手段です。
みんなさすがに緊張している様子でしたが、それでも必死に言葉を探して、単語だけでも発しようという姿勢は、とても好感を抱きます。英語力そのものよりも、英語のハンデを乗り越えようとする気持ちの強さのほうが、ときには功を奏します。
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このようにして、第31回の出張入試も無事に幕を閉じました。当研究所のスタッフもこの日のために全力で準備と出願指導にあたってきました。桜の開花とともに、いい結果が届きますように!
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