大学留学

ハーバードに入るには?

厳しい競争率

留学で世界のトップ校といわれるハーバード大学に入るためには、厳しい書類審査による出願を経なければなりません。

2010年度の統計によると、ハーバード大学・大学院に在籍する日本人は100人です。そのうち、大学に在学している人は6人にすぎません。2010年度では、出願者30,489人のうち2,205人しか合格していません。

アメリカでは出願者は「記念受験」というようなことをしません。したがって、ハーバード大学に合格する勝算がある出願者の間での競争ということになりますので、この数字には重いものがあります。

成績以外に求められるもの

ハーバード大学が求めている学生は、全ての分野に秀でている人、特定の分野に天才的な人、人並みならぬ経験をしている人などさまざまです。そして、学業成果はもちろんのこと、情熱、クリエイティビティ、強烈な個性も求められます。

そのような学生を見極めるための入学審査に必要な出願書類は以下のとおりです。

  • コモンアプリケーション、または、ユニバーサルアプリケーション
  • エッセイ
  • 出願審査料
  • ハーバード大学特有の願書
  • SAT*リーズニングテストまたはACT®テスト
  • SAT*教科別テスト2科目
  • スクールレポート
  • 2種の推薦状

コモンアプリケーションまたはユニバーサルアプリケーションというのは、ハーバード大学だけでなく他の大学にも共通して提出できる願書です。

さまざまな個人情報をはじめ、家族の情報、在籍している(した)学校の情報、受験したテスト結果の情報、課外活動・受賞経験・就労経験の情報などを記入します。願書のなかにエッセイの課題がいくつか示されていて、その1つを選んで500単語程度で書きます。

ハーバード大学特有の願書では、個人情報をはじめ、希望専攻分野、大学に入ってから参加したい活動やスポーツ、海外居住経験や外国語の堪能度などの情報が求められています。

さらに、もっと自分のことを知ってほしいことがある場合、もう1つエッセイを書いて表してもよいというということがこの願書に示されています。追加のエッセイのトピックは自由ですが、人とは異なる自分の境遇、学業経験で自分にとって意味があったこと、海外経験、影響を受けた本などがトピックとして提案されています。

SAT*リーズニングテストは、読解、ライティング、数学の3セクションから構成されるテストで、各セクションいずれも200点から800点の範囲でスコアが算出されます。

ハーバード大学の合格者のほとんどは、各セクションで650点から800点を取得しています。また、合格者の中間層50%(下位25%〜上位25%)のスコアの幅は、読解690 -780点、ライティング690 -780点、数学690 - 790点という高いものです。

SAT*教科別テストも各教科200点から800点の範囲でスコアが算出され、ハーバード大学の合格者のほとんどは650点から800点取得しています。

アメリカのほとんどの大学が留学生に課しているTOEFL®テストをハーバード大学は課していません。つまり、入学審査において留学生もアメリカ人と同様の英語の言語能力があることを前提としているということです。もちろん、TOEFL®スコアを自主的に提出することは自由です。

スクールレポートは所定の書式があり、担任の先生や進路指導の先生に書いていただくものです。学校での出願者の学業成果の数値を示すような内容になっていて、推薦文のようにその生徒に関する評価を記述することも求められています。

さらに、所定の書式に2人の先生から推薦状を書いていただく必要があります。学業面だけでなく、さまざま活動や人となりについても書いていただくのが効果的です。

芸術的な才能がある人は、美術作品のスライドや、音楽・演劇・ダンスなどのパフォーマンスをおさめたCDやDVDを提出してことも効果的です。

科学的・文芸的研究の成果をまとめたものを提出するのもよいでしょうし、書く才能がある人は創作物(もちろん英語で)するのもよいでしょう。自分の秀でた才能をどのような形で提出するのかを検討することも必要です。

留学するためにはこれらの出願書類を締切日の1月1日までに提出します。

面接は必須というわけではありませんが、奨励されています。留学生でも実際にハーバード大学のキャンパスを訪れて面接をする人もいますが、留学生の出身国に在住する卒業生が面接をしてくれます。

ハーバード大学のアドミッションズオフィスに連絡をとって、卒業生の名前や連絡先を確認して、その卒業生に面接をしてもらうアレンジを自主的に行う必要があります。

アメリカの教育の多様性

このような過程を経て合否決定が行われるわけですが、精鋭の出願者たちとの14倍近い競争率のなかから選ばれるのは並大抵ではありません。

しかし、合格者のうち約25%はハーバード大学に入学しないのですから、アメリカの大学の層の厚さと、アメリカ人の教育に対する多様な考え方がうかがえます。日本では、東大に受かったら入学を辞退する人はほとんどいないでしょう。

栄 陽子留学研究所 カウンセラー 矢野

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