アメリカの大学でコンピュータ・サイエンスを学ぼうと思ったのはなぜか?

こんにちは! この度、栄 陽子留学研究所のホームページにて新しく学生ブログライターを務めることになった三宅継信です。

僕はいま、ペンシルベニア州の田舎にある、バックネル大学(Bucknell University)に留学中で、Computer Science and Engineeringを専攻しています。キャンパスは丘の上に位置していて、天気がいい日などは図書館の前の広場から素晴らしい景色を眺めることができます。

今回は、僕が留学を思い立ったきっかけについて紹介します。

大学のキャンパス
バックネル大学のキャンパス。丘の上に図書館がある

プログラミングとの出会い

僕の留学を語るうえで、プログラミングは外せません。プログラミングとの出会いは小学5年生の、Scratchというプログラミング言語を使ったゲームをつくる授業でした。

Scratchでゲームを作成

当時、両親の仕事の都合で、僕はベトナムに住んでおり、現地のインターナショナルスクールに通っていました。まだ英語も挨拶程度にしか話せず、クラスメイトや先生との意思疎通もままなりませんでした。プログラミングの授業で初めてパソコンを触り、とても苦労したことを覚えています。

ただ、もともとモノづくりが好きだったこともあり、自分でプログラムしたものが実際に動くのを見て、いままでにない達成感がありました。

この授業がきっかけでプログラミングのおもしろさを知り、授業のプロジェクトが終わっても、Scratchを使って自分でゲームをいくつもつくりました。自作したゲームをクラスメイトが楽しんでくれて、英語が得意でなかった自分にも友だちが増え、一気に学校生活が楽しくなりました。

初めての自作ゲーム
初めてつくったゲーム。The World Hardest Gameに影響を受けた

Scratchから他の言語へ

その後、中学校に進学し、Scratch以外のプログラミング言語(HTML/CSS、Javascript、Java、PHP、Python)などをオンライン講座と独学で勉強し、WEBサイトをゼロからつくってみたり、本格的なゲームをつくったりしました。

また、先生と協力して、インターナショナルスクールのクラブ活動の登録システムや、空き教室の予約システム等を開発、学校に提供し、実際に導入してもらいました。

パソコンと電源だけでWEBサイトやゲーム、ソフトなど、あらゆるものが開発できる。そんなプログラミングのおもしろさに魅了され、大学ではコンピュータ・サイエンスを勉強しようと中学生のころから決意していました。

ラトガース大学での経験

両親の帰国のタイミングで、高校1年生の2学期に海外大学進学に力をいれている某私立校に編入しました。当時はまだ海外大学進学を決めかねていましたが、高校2年生のときにサマープログラムに参加したことで、海外大学進学を本格的にめざすようになりました。

4週間の数学のサマープログラム

そのサマープログラムは、アメリカのニュージャージー州にあるラトガース大学という州立大学で、4週間の離散数学とコンピュータ・サイエンスを学ぶというものでした。

離散数学とは、アルゴリズム論、グラフ理論、数論、暗号論、組み合わせ論など、コンピュータ・サイエンスの理論を支える数学の分野です。

これらの大学レベルの内容をたった4週間でカバーするというプログラムで、途中から僕はついていけなくなりました。

数論問題
全然意味がわからなかった3週目の数論の問題例

井の中の蛙だった自分

僕が苦戦している一方で、一部の参加者は授業にすいすいとついていっていました。僕は彼らに追いつこうと必死でしたが、まったく差を縮めることができず、4週間が過ぎていきました。これまで数学やプログラミングにおいて自信をもっていたので、上には上がいると痛感し、かなりショックでした。

一方で、自分は井の中の蛙だったと気づけたたことはよかったと思います。それまでの学校生活で優秀な人と出会ったことはありましたが、このサマープログラムでは別次元で「できる」人に出会うことができました。中には、英語力抜きにしても、自分がどんなに努力しても太刀打ちできないであろう「天才」だと感じる人もいました。

この経験から、上をめざし、いつか彼らと肩を並べてコンピュータ・サイエンスを勉強したいと思うになるとともに、コンピュータ・サイエンスが進んでいるアメリカで、世界中の優秀な人、さまざまなバックグラウンドの人と一緒に勉強したいと強く考えるようになりました。

バックネル大学を選んだ理由

サマープログラムから帰国して、栄 陽子留学研究所に通い始め、アメリカの大学出願を本格的にめざし始めました。

カウンセラーと相談しながらコンピュータ・サイエンスのカリキュラムが充実した大学をいくつか選び、出願しました。バックネル大学は第一志望ではありませんでしたが、合格した大学の中ではめずらしく小規模のリベラルアーツ・カレッジで、コンピュータ・サイエンスと工学のカリキュラムが充実した大学だったので、進学を決意しました。

まとめ

アメリカの大学に入学してからあっという間に2年経ちました。振り返ってみると、バックネル大学に進学して本当によかったと思っています。

とくに、むずかしいコンピュータ・サイエンスの授業を、高い能力をもつ友人と一緒に乗り越えるのは、とても楽しいです。今後、夏休みの研究や、チューターの学内アルバイト、日本文化を発信する団体の運営など、記事にしていきたいと思います。

(第1回終わり。第2回へ続く)


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