アメリカ大学キャンパス訪問記:Illinois Wesleyan University イリノイウェズリアン大学 – Part 2
皆さま、こんにちは! ボストンオフィスです。
今回の大学訪問記では、前回お送りするはずだった Illinois Wesleyan University (IWU) についてお送りします。
“University”と名のつくリベラルアーツ・カレッジ
IWUは、学生数約1,900人の小規模私立リベラルアーツ大学です。IWU には大学院生はおらず学部生のみで構成されています。新入生は全員が寮に住んでいて、伝統的リベラルアーツ教育を維持しているといえると思います。
ちなみに、 IWU では大学院は存在しませんが、 Undergraduate(学部)レベルで "College of Liberal Arts" のほかに "College of Fine Arts" と "School of Nursing" が存在するため、これらを含めてIllinois Wesleyan "University" と呼ばれます。 "College"と"University" の違いについてはよくご質問いただきますので、また別の機会に書いてみたいと思います。
大都市に囲まれたカレッジタウン
地理的には、IWUは、イリノイ州のBloomington という街に位置します。Bloomington は、人口約76,000人の街で大都市ではありませんが、IWU のすぐ近くにはIllinois State University という2万人近くの学生が学ぶ大規模州立大学があり、学期中の周辺には多くの学生がいます。
さらに、周囲には約2時間でシカゴ、約2時間半でセントルイス、約2時間45分でインディアナポリスという大都市に囲まれています。そのため、普段は緑あふれるキャンパスで勉強に集中し、週末等の息抜きにはこれら大都市まで出かける、といった生活が可能だと思います。
ちなみに、「2時間超」というと遠いイメージをもたれるかもしれませんが、アメリカではこれくらいの距離なら感覚的にはさほど遠くなく、気軽に日帰りで出かけられる距離感覚をもつ人が多いと思います。
各界で活躍する卒業生
アカデミック的には、IWU では約80のメジャー(専攻)をオファーしており、一般的なメジャーはほぼ網羅しています。詳しくは大学ホームページをご覧いただければと思いますが、アート、音楽系、社会科学系からPre-Professional まで、とても広範囲な分野について勉強することが可能です。
実際、著名な卒業生を見てみても、知事や国会議員等の政治家や大企業経営者からグラミー受賞者の音楽家がおり、広範囲で活躍していることがうかがえます。
また、授業での学生と教授の数の比率も11:1 ですので、興味のある分野について、少人数制の授業で深く勉強することができると思います。
高い大学院進学率と就職率
ここからは、IWU のホームページからの転載となりますが、IWU について特筆すべき点として、卒業生の96.5% が卒業後6か月以内に就職または大学院進学を実現しているそうです。21% は、ハーバード大学、デューク大学、シカゴ大学、ノートルダム大学などのトップ大学院へと進学しています。また、卒業生の61% が$40,000 以上の給料で働いているそうです。
さらには、90% が4年以内に卒業しているそうです。アメリカの大学では、アメリカ人学生にとっても4年以内に卒業することは必ずしも容易ではないといわれていますので、90% という数字はとても高いといえそうです。
良質なリベラルアーツ教育
留学生の入学情報については、IWU ではESL のクラスが準備されていないため、一般の科目を履修しながら同時に英語も学ぶということはできません。そのため、TOEFL® テストも80点以上をとる必要があり、SAT ®のスコアも必要となります。こうした条件からは、かなり難易度が高いといえると思います。
ただ、IWU は、伝統的リベラルアーツ教育の下で幅広い分野を学べ、大学院進学率なども高くとてもよい大学だと思いますので、英語の条件をクリアできている方は是非IWU についてリサーチしてみて下さい。
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