女性が留学する前に知っておくべき米国の女子大学のすべて

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アメリカの女子大学の歴史

アメリカでは19世紀後半くらいから共学の大学が増え始め、それまで男女別学だった学校が共学化に踏み切った例がいくつもありました。それでも1960年頃には、女子大が300ほどもあったのです。つまり、それだけ女子大は女子大としてあり続けるべきだという考え方が根付いていたと言えます。

それが、1970年代にかけてのフェミニズム運動の高まりに伴い、女子大が差別的あるいは閉鎖的であるという問いかけが社会になされます。女子はそもそも男子に比べて弱者でもマイノリティ(少数派)でもないのだから、女子大という枠に守られる必要はないという声も上がりました。

これを受けて、たくさんの女子大が共学化されたり総合大学に吸収されたりしました。Vassar Collegeもその一つです。Smith Collegeなどいくつかのセブンシスターズ校も、共学化の検討がされたのですが、女子大として踏みとどまる判断をして現在に至っています。ところでアメリカのフェミニズム運動で最もラディカルだったのがMount Holyoke CollegeとSmith Collegeだったのですから、時代の流れというのはなかなか複雑です。

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アメリカの女子大の「いま」

その後も女子大は少しずつ減り続けていて、いまでは50校ほどになっています。ここに至って、ショッキングなニュースが2015年の春に飛び込んできました。Sweet Briar Collegeの閉鎖です。Sweet Briar Collegeはきわめて良質なリベラルアーツの女子大(アメリカの女子大トップ10の常連)であり、学生の満足度も高く、財政的な問題もないはずでしたので、このニュースは私たちを驚かせました。

このニュースによって、あらためて女子大のありかたが問い直されています。「多様化」がキーワードであるアメリカの大学にあって、女子大はそれに逆行しているという批判もあります。多くの女子大では、近隣の共学大で授業をとれるようにしていたり、トランスジェンダーの学生を受け入れたり、交換学生として男子を迎えたり、留学プログラムを充実させたりして、それなりに多様化に取り組んでいます。

いまの女子大は、時代の淘汰の波をくぐり抜けてきただけあって、女子大としての誇りを強くもっています。そのほとんどが質の高いリベラルアーツ教育を実践しています。女性リーダーを社会に送り出してきた実績は、共学大に勝るものもあります。アメリカの女性議員の2割が女子大出身者だそうです。これからのアメリカの女子大は、女子大としての強みをさらに生かしつつ、多様化にも取り組みながら、さらにその存在意義をたくましくしていくはずです。

女子大を選ぶ意味

以上のことを踏まえて、進学先として女子大を選ぶ意義について考察します。

まず女子大のこれまで果たしてきた役割の最たるものが、女性リーダーの育成です。セブンシスターズを筆頭にアメリカの女子大は、女性の社会進出を強力に後押ししてきました。

たしかにアメリカは男女の機会均等化に率先しているとはいえますが、それでも女性が社会的リーダーになるためには、男性にはない苦労を強いられる、あるいは男性では経験しえない不当なことを経なければならないのではないか、という問題は残っています。さらに世界に目を向けると、女性であるというだけで差別を受けたり権利を得られなかったりしているところはたくさんあります。女性リーダーの存在は世界的にますます求められています。日本がこの点でいちじるしく立ち遅れているのはいうまでもありません。

女子大に留学するメリット

アメリカにおけるリーダーの育成とは、共学・別学にかかわらず、リベラルアーツ教育に根ざしています。リベラルアーツ教育では、何か一つのことに著しく秀でている人ではなく、さまざまな価値観や知識を身につけた、バランスのとれた教養人を育てることを目的としています。アメリカの四年制の女子大は、すべてリベラルアーツ・カレッジです。

また女子大においては、学生同士が競争するのではなく、励まし合う風土が根づいています。そもそもセブンシスターズの創立の背景には「アイビーリーグの男子に負けるものか」という気概があったと思いますが、それだけに女子同士が足を引っ張り合うことはせず、助け合うという気風が育まれています。

女子大の居心地のよさも、共学にはない特徴です。静かにリラックスして、落ち着いて勉強に励めることは、女子大ならではのメリットといえるでしょう。リーダーシップをとれるチャンスも、共学大に比べてたくさんあります。

そして現在のアメリカの女子大が小規模リベラルアーツ・カレッジであり、しかも良質な教育を実践していることは、51%という高い大学院進学率にもうかがえます(州立大学は27% ※Women’s College Coalitionより)。また共学大に比べると、起業家として活躍している卒業生は、女子大のほうが多いそうです。

これまで述べてきたことを要約すると、アメリカの女子大に向いているのは、以下のような女性です。ぜひ進学の参考にしてください。

  • 将来、社会のリーダーとして活躍したい
  • 世界のジェンダー問題に関心がある
  • 小さな大学に行きたい
  • リベラルアーツ教育に共感している
  • 競争心を煽られるよりも、助け合い励まし合う環境で学びたい
  • 落ち着いて、自分らしさを失うことなく勉強したい
  • 将来、大学院への進学を考えている

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