教科書事情から見る日本とアメリカの大学の違い

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先日、日本の大学生向けの経済学や経営学の教科書も出版をしている東洋経済新報社の出版局の方からオフィスに一通のメールが届きました。

インターネットの普及、電子書籍の登場で変化の激しい出版業界が、今後大学教科書マーケットがどう変わっていくか模索する中、アメリカの大学の教科諸事情にも着眼し、アメリカの大学システムに興味を持ったということで、オフィスに取材に来てくれました。


全員アメリカの大学を卒業している研究所のカウンセラーの大半は日本の大学に在籍したことがないので、出版社の方の話から見えてきた驚きの日本の大学の教科諸事情です。
(もちろん一概には言えませんし、学校・教授・学生によって状況は様々です)

アメリカの大学生は新学期が始まると、初めての授業で教授からシラバスをもらいます。そのシラバスには、そのクラスが学期中どういうスケジュールで進んでいくのか、課題の論文の指示などの他に、必要な教科書の情報が書かれています。(これは日本の大学も似ていると思います)

その後学生は、大学にあるBookstoreに向かい、各クラスで必要な教科書を購入します。実際にアメリカの大学で使う教科書は、縦30cm, 横20cm, 重さは2キロ近くもあるような存在感のある教科書もザラで、一冊$100を超えることもよくあります。(中にはそのようなメインの教科書の他に、学期中レポートを書きあげるために本を1冊以上用意するようにと指示してくる教授もいます)





ただ、1学期に4~6クラス位とるので、教科書代だけで馬鹿にならない出費になります。なので、アメリカ人の学生もどうやってコストを浮かせるかというような情報交換は、日々行われ、最近はオンラインで安く購入するということもメジャーになってきました。




日本でいう生協のようなBookstoreがどの大学にもあり、そこで教科書を買います。新品のものと中古があり、中古だと格安で購入できます。


教科書を買わないというオプションは基本的にありません。なぜなら、教科書を読まないと日々の授業についていくこともできなければ、ディスカッションにも参加できません。期末テストだけで成績が決まるわけではなく、日々の授業にどれだけ参加・貢献できたかも評価されるので、

教科書を買わない   ↓
教科書を読まない
  ↓
授業についていけない
  ↓
成績に響く
  ↓
最終的に70%平均の成績を2学期続けて取ったら退学

というとてもシンプルな構図になっています。
留学生ならだれしもが経験する予習中心のreading assignmentの嵐ですね。


日本国内だけでなく、全世界で嘆かれている出版物の販売減少の理由は、他でもないインターネットと電子書籍の発達があります。そんな中、今日出版社の方から伺った話によると、そもそも日本の大学では教科書を買わない学生もいるということ。教科書を買わなくてもテストを受けて、単位が取れる。そのような状況では、教科書を購入し、そしてそれを読むモチベーションに繋げることは難しいですよね。


これは電子書籍が広まるということだけが大学教科書業界の頭痛の種ではなく、教科書を読まなくてもよいカリキュラムのほうに改善の余地を見出すべきではないでしょうか。


アメリカの大学を卒業するには、とにかく膨大な量のリーディングをすることは避けては通れません。読むことによって伸びるcritical thinkingや書く力。英語力に加えて、そんなスキルも留学を通して身につけられるといいですよね。


"Reading furnishes the mind only with materials for knowledge; it is thinking that makes what we read ours." John Locke



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