【大学教育の本質】アメリカの大学教育がめざすことと、日本とアメリカの大学のどちらを選ぶか問題について

アメリカの社会や大学がめざす教育は、大人になったら独り立ちして、家を出て自分で生きていく力を身につけること。親元から離れて寮生活をし、分析力、判断力、決断力を養って社会に出ていきます。

そのため、日本の大学とアメリカの大学では、教育の方向性が大きく異なります。日本の大学とアメリカの大学とどちらを選ぶべきか迷っている人に、1972年以来ずっと相談を受け続けてきた留学カウンセラーの栄 陽子が解説します。

 

【アメリカの大学教育がめざすもの】 日本とこんなに違う!

 

 

日本の大学か、アメリカの大学か迷っている人へ【栄 陽子の留学相談】

アメリカの大学の役割とは?

アメリカの大学がめざしている教育についてお話しするにあたって、日本の状況をお話ししましょう。

日本では、18歳までに理系かを決められて、でも理系の学部に行ったって理系の仕事をするわけじゃない、なんていう人がたくさんいるわけですね。

実際に、いまの大人たちに「なんであなたこの仕事してるの?」って聞いてごらんなさい。ほとんどの人が「たまたま」と答えますから。

ですから、18歳くらいで何がやりたいのかわかってる人なんて超少数なんです。迷って当たり前。

一方でアメリカでは、「子どもが18歳になったら家から出て、大学で寮生活をして親離れをする」ことになっています。

アメリカのお父さんお母さんも、子どもを可愛がって育てるんですけど、アメリカというのは日本のように親子の社会じゃなくて、夫婦が単位なんです。3世帯住宅とか、子どもが独身でずっと実家にいるとかっていうのはあまりいいことじゃないんです。

ですから子どもは必ずどこかで独立して家を出て行かないといけません。でもアメリカの親たちはもちろん日本と同じで、子どもが可愛いので、自立させることに対してすごく心配するんですね。でも大学のキャンパスで寮生活を送るのであれば安心です。

子どもたちは大学の寮に入って、いやなルームメイトだとか、いろんな部屋の子だとか、いろんなクラスメイト日夜接することで、世の中って、自分がいやだなと思う人もいっぱいいて、でもそういう人たちともなんとかコミュニケーションをとってやっていかないといけないんだな、ということを少しずつ学ぶんです。

その過程で、子どもは親離れをし、親も子離れをするということがとても大切なことなんですね。そうやって大学が、一歩社会に出るための1つのワンクッションになっているわけです。

それからアメリカでは、「大学で学ぶことは分析力と判断力と決断力」っていいますね。

もうお父さんお母さんはあなたを助けてあげられないんだから、自分で決断して考えて自分を信じて1人でちゃんと生きていく、そのことを大学で学ぶんです。

たとえば、「リンカーンが奴隷解放をやったのは何年か」を覚えるだけでなく、ディスカッションを通じて、「あなたがリンカーンだったらどうしたか」を自分の頭で考えて、意見を戦わせて、そうやって決断力を養っていきましょう、そうやって1人立ちしましょうというのが、アメリカの大学がめざしている一番大きな目的なんです。

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