高校・大学の成績

入学審査で最も重要な「成績」

アメリカの大学が合否を決める際に最も重視するのが高校と大学の成績です。とくに大学の成績は、出願者の学力や学習への取り組みかたを評価できる最も大きな資料になります。

アメリカの大学は、「真の学力はテストスコアだけでは測りきれない」と考えています。たしかにSAT®やACT®のような学力テストはありますが、それらについては、受験テクニックや「テスト慣れ」のようなものがスコアに影響します。TOEFL®テストについても同じことがいえます。つね日頃の学習習慣や意欲といったものが本来の学力なのであって、それはやはり高校や大学の成績に表れてくるのです。

高校3年間プラス大学の成績が評価対象となる

アメリカの大学に編入するにあたって、評価されるのは高校の成績と大学の成績です。とくに最近に学んだ科目の成績が重視されますので、高校よりも大学の成績のほうが重要になります。

成績のことを英語で「Grade」といいます。そしてこの平均値のことをGrade Point Average=GPA(ジーピーエー)といいます。大学によって、入学基準としてGPA2.5以上とか3.0以上といった数値を設けています。これは4段階でのGPAの数値です。

GPAが高ければ高いほうがいいのはいうまでもありませんが、かといってGPAだけで合否が決まるかというと、そうではありません。GPAが低くても、エッセイや推薦状がすぐれていれば、全体としての評価は高くなります。

年を重ねるごとに成績が上がっていると、アメリカの大学には好印象を与えます。年次が上がるにしたがって成績が少しずつでも上がっていれば、学習意欲や努力、モチベーションの高さが認められ、高校3年間あるいは大学在学中のGPAが低くても合格のチャンスが高まります。

与えられた環境でベストを尽くすことが評価される

高校や大学のレベルそのものについては、アメリカの大学によって考慮のしかたは異なりますが、よい高校・大学で悪い成績を修めるよりも、レベルはさほどでもない高校・大学でよい成績を修めることのほうが、アメリカの大学では高く評価されます。「与えられた環境でベストを尽くす」ことが大事だと考えられているからです。

日本の個々の高校や大学のレベルを把握しているアメリカの大学は少ないので、もし進学校などで思わしくない成績をとってしまった場合は、推薦状などでいかに自分の学校のレベルが高いかということを大学に伝えるとよいでしょう成績が悪かったことの言い訳をエッセイなどで書き連ねることは好ましいとはいえませんが、悪かったことの事情や理由を、推薦状などを通じて客観的な立場から説明してもらい、そこからポジティブに編入留学に臨む姿勢をアピールすることはマイナスにはなりません。

日本の大学のGPAの算出方法

日本の大学ではだいたい優・良・可・不可の4段階で成績が出ます。アメリカの大学はA・B・C・D・Fの5段階です。日本の成績は、英文の成績証明書では

優→A
良→B
可→C

このように表記されます。不可の場合は英文の成績証明書では表記されません。

成績の平均値であるGPAの算出方法は、まず、優・良・可それぞれの成績を、以下のようにポイント(Grade Point)に換算します。
日本の大学の成績英語表記の成績Grade Point
A4.0
B3.0
C2.0
不可※英文の成績表には表記されない

次に、優・良・可それぞれの科目の単位数に応じてGrade Pointを掛け算し、それらの合計を算出します。

優の科目の単位数×4.0ポイント=xポイント
良の科目の単位数×3.0ポイント=yポイント
可の科目の単位数×2.0ポイント=zポイント

そしてこのx+y+zの合計ポイントを、すべての科目の単位数で割った数値が、GPAです。

優半分、良半分の成績であれば、GPAは3.5になります。良が3分の2、可が3分の1であればGPAは2.67です。オール優であればGPAは4.0になります。

日本の大学によっては、Aよりもさらに上の成績としてAAとかSといった表記をされることがありますが、これらはいずれもAつまり4.0ポイントとして計算します。またPass(P)かFail(F)かでつけられる成績については、GPAには換算しません。

日本の大学の英文成績証明書

日本の大学が発行する英文の卒業証明書には、不可になった科目やいわゆる「未履修(履修登録はしたが実際には履修していない)」の科目については表記されませんが、それらの科目が表記されていないにもかかわらず、成績のポイントが「0」としてGPAに換算されてしまう場合があります。成績証明書に記されている科目と成績から計算されるGPAよりも著しく低いGPAが記されてしまうこともあって、編入を志す人が戸惑うケースもしばしばです。

その対策として、日本の大学の英文成績証明書を、アメリカの大学の成績証明書に置き換えて表記するサービスを利用することが重要になります。World Education Service(WES)が、そのサービスに関しては最も広範に用いられています。アメリカの大学も、編入留学生に対してはWESの証明書を求めることがよくありますので、積極的に利用しましょう。



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