留学生におすすめの本: ”The Color of Water” 

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この本は、ユダヤ教ラビの暴君の父親と、そんな夫の虐待に文句ひとつ言わずに従う母親との間に1920年代にポーランドで生まれ、アメリカに移民したユダヤ人女性の生き方を、その息子であるJames McBrideが書いたものです。

主人公のユダヤ人女性は2人の黒人男性と結婚し、12人の子供をもうけ、2人の夫に先立たれた貧困のなかでキリスト教という自分のオリジンと異なる宗教に支えられ、壮絶なほどの信念で子供たちに教育を授けます。1940~1960年代のアメリカ社会において、現在と比較すると人種差別が信じられないほどあからさまで、理不尽・不条理であった頃、著者の母親はあえてそのことに挑戦するがごとく、強い意志と、神を信じる力で生き抜き、子供たちを育て上げた姿には強い感銘を受けます。

著者のJames McBrideは、リベラルアーツ・カレッジの名門校、Oberlin Collegeに奨学金を授与されて学びました(Oberlinに入学する時に、その地に向かうために、住んでいる町のグレイハウンドのバスステーションから旅立つ時の著者と母の描写は、涙なくしては読めません)。Oberlin Collegeを卒業後、自分が育った町ニューヨークに戻り、コロンビア大学の大学院でジャーナリズムを専攻し、Washington Post, Boston Globe, People Magazineなどのメジャーメディアでライターとしてしばらく活躍していました。彼が作家として書いたこの ”The Color of Water” は爆発的に売れ、アメリカで多くの高校や大学の課題図書にもなり、いろいろな言語での翻訳本も出ています。日本語でも、『母の色は水の色』」というタイトルで出版されています。

ところで、著者の出身校Oberlin Collegeは昔からリベラルな学校としてアメリカでも名高く、1841年にアメリカで初めて女性の学士号取得者を輩出し、優秀な黒人学生も多く受け入れてきました。また、U.S. NewsのAmerica’s Best CollegesのBest Liberal Arts Collegesのベスト20位前後に毎年ランクされる極めて上質な大学で、著名人も数多く輩出しています。有名な日本研究者であり駐日大使も務めた親日家エドウィン・ライシャワーもOberlin Collegeで歴史学を専攻して同校を卒業し、ハーバード大学の大学院に進みました。

“The Color of Water” -- おすすめ本です。著者の母親の生き方の壮絶さに心を打たれるばかりでなく、エスニック問題、差別、宗教、教育、家族などさまざまな側面からアメリカ社会を垣間見ることができ、自分のアイデンティディや人間の尊厳などについて考えさせられます。そして、鮮烈にしてデリケートな描写は英語の勉強になります。これから留学される方々は、ぜひ原書で読んでみてください。



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