留学生のためのアメリカ大学キャンパス訪問記:Keene State College キーン・ステート・カレッジ

皆さま、こんにちは! ボストンオフィスです。

今回は、以前に書いたまま掲載し忘れていた、季節外れの記事を掲載します。写真もいまの季節とかなりずれていますが、ご了承ください!

 

それでは、季節外れの記事の始まりです!

ボストンでは、長く続いた冬が終わり、とても快適なシーズンとなりました! 今年のボストンでは、積雪量の記録が更新され、雪の多い歴史的な冬となりました。

 (Weather.com より転載。http://www.weather.com/news/news/new-england-boston-record-snow-tracker)

 

留学中の皆さまの中でも、寮やアパートではなく一軒家を借りている方にとっては雪掻きの連続で大変だったのではないでしょうか。

 

さて、今回のキャンパス訪問記でお送りする大学は、ニューハンプシャー州の州立大学 Keene State College (KSC) です。KSCへは、去る1月に東京のスタッフがニューイングランド地方の大学数校を回った際に訪れました。 

リベラルアーツ系の中規模州立大学

KSCの学生総数は5,000人弱ですので、州立大学としては中規模大学といえるでしょう。

また、KSC は教育学等の分野で修士号(大学院)もオファーしていますが、5,000人弱の学生数のうち、大学院生はわずか100人超です。したがって、KSC は基礎教育に力を入れたリベラルアーツ系州立大学と分類しても間違いではないと思います(ホームページによりますと、KSC は"Council of Public Liberal Arts Colleges"のメンバーです)。

何もない道をひたすら行くと・・・

キャンパスや街の雰囲気については、東京スタッフがオフィス内で報告した文章の一部を(臨場感があったので)そのまま転載してみます。

「大学への道程、不安が半端なかったです。何もない・・・本当に何もない!! 林(+雪)だけ!!(さびれた箱根の坂道のイメージ) いったいどこにあるのか・・・果たしてあるのか? 湖が凍っている!!(←あのスケールは初見)と、私的にはBenedictine(*)以上の不安でした。

が、しかし!! 突然街が現れました。キャンパス周辺は歩道がきちんと整備された非常に綺麗な街です。クラッシックな映画に出てきそうな雰囲気があり、活気が感じられます。

レストランあり、シアターあり、ショップありで、すべてがキャンパスから普通に徒歩圏内なので、かなり有意義にキャンパスライフを過ごせるかと思います。

キャンパスも素敵でした。図書館いいです! ロケーションは非常におススメ! しかし、どうしようもない寒さでした、笑」

(*)  カンザス州にある小規模リベラルアーツ系大学Benedictine College のことです。

(この写真の建物には綺麗なカフェテリアが入っています)

KSCは、ボストンから北に車で約1時間30分ですので、(アメリカ基準ですと)ボストンと近い距離に位置します。ただ、近いといっても、アメリカでは都市から少し離れると上記のような雰囲気となることがよくありますね。 

映画のカリキュラムが充実

アカデミック的には、多岐にわたるメジャー(専攻)が準備されているので、きっと興味のあるメジャーと出合うことができると思います。

そうした幅広いメジャーの中でも、KSC ではFilm Studies(映画学)のメジャーを提供している点に特徴があると思います。

一般的には、Film Studiesは大学院レベルの場合が多く、学部レベルで専攻できる大学は多くありません(ちなみに大学ホームページによれば、"Keene State is the only public institution in New Hampshire where you can major in film production. We offer numerous courses in film and video to Film Studies majors and non-majors alike." とのことです)。

Film Studiesをメジャーとする場合、Film Production(制作系)またはCritical Studies(座学系)の一方(または両方)のOption を選択することになります。

学内では、学生によるFilm Festival(映画祭)も開催されているようで、映画学に興味のある方は、ぜひKSC をチェックしてみて下さい。

そのほかに、Sustainable Product Design というメジャーは、あまり聞かない珍しいメジャーですね。その名の通り、持続可能な製品デザインについて学ぶメジャーで、持続可能性(Sustainability)が叫ばれる今日の社会を反映した先端的なメジャーだと思います。

 

州立らしくない? 学生構成

また、学生の構成も、KSC の特徴として挙げることができます。

一般的に、州立大学では在籍するアメリカ人学生の9割前後はその州内出身者で占められます。これに対して、KSCは州立大学でありながらも学生の半数を州外出身者が占めています。さらには、出身者の多くが地元以外の出身という点を反映してか、フレッシュマン(1年生)のほぼ全員が寮に住んでいます。

こうした学生の出身地や高い入寮率の観点から見ても、KSC はリベラルアーツ系大学の特徴をもっていますね。

Keene State Collegeに興味のある方は、大学に問い合わせてみて下さい。


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