留学してディスカッションに飛び込む勇気が身についたら

みなさんこんにちは! 今回の留学ブログでは、アメリカの高校・大学・大学院の授業でよく見られる「ディスカッション」形式の授業について、私自身の体験を踏まえながらお話しします。

アメリカの大学に留学して学ぶ日本人学生にとっての難関の一つがディスカッションではないでしょうか。しかし9月16日の投稿にもあるように、小さな工夫や努力を根気強く続けていけば、アメリカ人にただ圧倒される毎日から、なんとか自分の意見を発信できる段階へと遅かれ早かれたどり着くでしょう。

もちろん必要な時間は人それぞれですし、クラスの大きさや雰囲気によっても左右されますが、地道な努力は実を結びます。「一皮剥ける」瞬間は必ず訪れるものです。著者の場合は、Haverford Collegeで2年目を迎える頃でした。

この投稿では、留学生がディスカッション中に英語で発言するプレッシャーを克服できるようになったら、次はどんなレベルアップができるのか考察してみます。

 

1. 少人数のディスカッションは活躍のチャンス

クラス全体でのディスカッションでは皆の視線も気になる上、話に入り込むタイミングを掴むのも難しいため、まとまった内容の発言がしにくいと思います。

しかし5人程の小グループに分かれるとどうでしょうか。一気にプレッシャーが減り、普段あまり発言しない人でも何かしら話すという状況になりませんか。

私はこのグループ・ディスカッションでできるだけ発言し、存在をアピールするように心掛けていました。そしてグループ・ディスカッションの後には、それぞれ話し合った内容をクラス全体と共有する時間があります。ここがチャンスです。準備する時間がありますから要点をしっかりメモしておいて、勇気を出してグループ代表として発表する役を買ってみましょう。万が一、途中で頭が真っ白になっても大丈夫です。同じグループの人は内容を共有しているので、きっと助け舟を出してくれます。

 

2.リーディングを具体的に引用し発言に箔をつける

英語を母語としない私たち留学生が、スピーディな話の展開でクラスメートを圧倒することを始めから目標に掲げたら、直ぐに疲れてしまいますよね。

まず目指すべくは「山椒は小粒でもぴりりと辛い」です。個人的な体験や一般知識に基づいて発言をすることももちろん大事ですが、課題内容に関連した鋭い質問や意見が提供できたら一目置かれる存在になります。

たとえば “You raised a good point and I agree with you, but I think it is also interesting to think about this in relation to Smith’s article we read for today. For example, she says…… What do you think?”といった具合でしょうか。

発言することがまずは何よりも大事ですが、話すことに慣れたら次は「質」で勝負してみましょう。講義全般、および当日の授業の目的をきちんと把握した上で、根拠を示しながら面白い問いや着眼点を共有する能力は非常に高く評価されます。

 

著者プロフィール:

まさ

慶應義塾大学経済学部を自主退学。栄陽子留学研究所を経てHaverford Collegeへ編入、卒業。言語学専攻・スペイン語副専攻。その後Harvard Universityにて国際教育政策修士号を取得し、アルゼンチン及び日本の教育現場での職務経験を経たのち、現在はUniversity of California, Los Angeles文化人類学博士課程に在籍中。

 

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