2012年のアメリカは「女性の年」

11月6日は、アメリカにとって4年に一度の大統領選挙日。今回はオバマ大統領の再選で幕を閉じました。

日本ではあまり報道されていませんでしたが、今回の選挙は大統領選に加え、連邦議会の上下両院選挙も開催され、上院は民主党が、下院は共和党が過半数を取る、「ねじれ」の状態が(最低2年は)続く結果となりました。

そんな中、女性の台頭が目立つ選挙となったことは各メディアでも取り上げられています。

下院選においては、イリノイ州の選挙区からはイラク戦争で両足を失った帰還兵のTammy Duckworth氏(父親がアメリカ人、母親がタイ人のバンコク生まれ)が当選、上院選ではマサチューセッツ州から当選したElizabeth Warren氏はハーバード大学の法律学の教授で、タイム誌の “America’s 100 most influential people”に選ばれたこともあります。ウィスコンシン州ではTammy Baldwin氏(同性愛者であることを公言する初の上院議員)が当選し、同州初となる女性上院議員が誕生しました。そしてハワイ州からは女性初となるアジア系アメリカ人の上院議員が生まれました。

NBC, 2012: Year of the Women

上院議員の実に5人に1人が女性となったアメリカの連邦議会、それだけでもdiverseと呼べるのですが、さらに驚くのがその女性議員の中のdiversity。この結果をニュースを見ながら聞いた私は驚きを受けながら、とても感銘を受けました。


さて、前振りがかなり長くなりましたが、今日お話したかったのは、このハワイ選出の次期上院議員Mazie Hirono氏にもちなんだハワイと日系アメリカ人のことです。

Hirono氏は戦後日本の福島で生まれで、幼い頃に母親と兄弟とハワイに移住しています。ハワイ選出のもう1人の上院議員、Dainel Inoueも日系二世のアメリカ人です。




そもそもハワイがアメリカに併合されたのはほんの50年前。1800年代から移民を続けた日本人の子孫、約20万人(ハワイの人口の約13%)が今も日系アメリカ人としてハワイに住んでいます。(アメリカ全体ではアジア系アメリカ人の占める人口の割合は約5%)

先週友人の結婚式のためハワイに行っていたので、帰国後日系アメリカ人のことを色々考えていた最中のこのHirono氏当選のニュースは、点と点が線でつながるような出来事でした。

Hirono氏、Dainel Inoue、Tammy Duckmanやオバマ大統領の両親も卒業したハワイの州立大学のトップ校(University of Hawaii systemのフラッグシップ校)University of Hawaii Manoa校の話に中々辿り着かなかったので、一度ここで区切って次回、UHの訪問レポートを綴りたいと思います。


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