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まず留学を考える上で一番大切なことは、自分がどれだけ留学をしたいか、ということだと思います。いくら周り(家族、友達、先生)が留学に賛成しても、「英語がうまくなりたいな」といった曖昧な目標しかなかったり、遊び半分の気持ちで留学をしようといった弱々しい意志を持っていたりしたら、留学は成り立ちません。なぜなら、留学がスタートした後のすべての決断は、自分に委ねられているからです。ぼくには、英語がうまくなりたい願望は当然ありました。しかし、「将来何がしたいのだろう」、「自分はどんなヤツだろう」といった、「自分自身をリサーチしたい」という願望のほうが強く、それがいつしか強いモチベーションへと変わっていきました。
そして、個々の意志に加えて必要なものがもう一つあります。これは周りの人々が直面しなければならない現実ですが、「経済面、精神面でのサポート」です。ぼくが今自信をもって「最高に充実した高校生活を送ることができた」といえるのも、家族の大きな支えがあったからです。挫折しそうになったとき、いつも的確なアドバイスで励ましてくれたのが家族でしたし、経済面でも心配はいらないから、やりたいことにどんどんチャレンジしていけと言ってくれたのも家族でした。ただ、それはぼくの家が特別裕福だったからだというわけではありません。経済面でのピンチはいくらかあったようですが、両親がそれを見事に切り抜けチャンスに変えていってくれました。「子どもの留学は親の留学でもある」とはよく言われますが、ぼくの(というよりぼくの家族の)経験からすると、まさにその通りだと思います。アメリカ留学は、ぼくの家族の支えがなければ絶対に成り立ちませんでした。
留学開始後は、日本人である限り、問題ばかりが降りかかってきます。ただ、一つひとつの問題を解決していくうちに、どんどん自分自身が成長していき、過去の問題はどんどん小さく見えていきます。誰にでも、成長したいという強い意志さえあれば、どんなに大きな問題からも逃げることはないでしょうし、逃げて目先の利益や楽を求めてしまえば、成長はストップしてしまうでしょう。
ぼくはさまざまな問題にぶつかり、その度に自信をなくし、落ち込み、悩みました。ただ、あらゆる問題からは絶対に逃げませんでした。なぜなら、ぼくは挫折して日本に帰っても、行く学校もありませんでしたし、逃げ場などなかったからです。そして、それ以上に何が何でも成長したいという意志がありましたから、逃げることなんて考えてもみませんでした。逃げずに問題を乗り越えていくうちに、取捨選択のレベルもどんどん高まっていきました。
ですから、高校留学を考えているみなさんも、どうか自分の本当にやりたいことを追究することから逃げずに、真正面から自分と戦ってみて、それで留学という手段が自分にとってベストだと考えたなら、是非ともがんばってみて下さい。また、留学がベストだが経済的な問題で実現できそうにないという方は、留学生のための奨学金(俗にファイナンシャルエイドとかスカラーシップと呼ばれる)にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。この奨学金は、日本と違って卒業後の返済の必要がありませんから、事実上のディスカウントになります。それ以外の問題で実現しそうにないという方も、絶対に留学したいという意志があれば、いくらでも手段、方法はあるはずです。留学の夢を絶対にあきらめずに、必ず実現させてください。また一方で、留学は必ずしも教育上で最高の結果をもたらす手段ではないことを確認してください。中途半端に留学して挫折して帰ってくるよりも、はじめから日本で目標を立てて生活するほうが、何万倍も充実するかもしれないのです。ですから、「自分の意志」とよく相談して、悩んで悩んで「自分で」答えを見つけてみてください。決断は、周りの人々がするものではなく、自分でするものです。
みなさんの人生です。みなさん自身が人生のシナリオを描いていけることを願います。
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