高校留学体験談:栄陽子留学研究所
土子 麻衣子(つちこ まいこ)さん
St. Timothy's School(メリーランド州)卒業

高校留学編

高校留学編


第6回  課外活動と1日のスケジュール

キツかったミュージカルの練習

ミュージカルのオーディションに合格したものの、練習は甘くはなかった。ミュージカルは、『アニマルファーム』というタイトルで、動物たちのお話。私の役は、子豚と猫の二役。子豚は途中で殺されちゃう悲しい役なんだけど、猫は必ず舞台に登場する役。

動物ってことで、ブタのときはブタの泣き声まじりで話さなきゃならないし、猫もそう。ふつうの人間の演技よりも何倍もむずかしかったし、私の場合は英語だから、アメリカ人の生徒たちの何倍も大変だった。最初の頃は、ミュージカルの監督にしょっちゅう練習中に怒鳴られてばかり。

ある日、「麻衣子! 君の英語は日本語英語だ。ぜんぜんなってない! こうなったら、君の代役を決めるしかないかもしれないな」って言われてとてもショックで、舞台の上で泣いてしまった。舞台そでに下がって一人で悔し泣きしていると、一番演技の上手なKellyという女の子が「麻衣子大丈夫? 放課後に私と一緒に発音の練習しましょうよ」って声をかけてくれ、Mr. Bonnという音楽担当の先生もその日、発声と歌の個人レッスンをしようと言ってくれ、二人との特訓の日々が続いた。

二人のお陰で、私の発声も徐々に上達していき、だんだん監督から注意されることもなくなっていった。また、その時の特訓のお陰で、英語の「L」と「R」の発音は今でも完璧にできる。KellyとMr. Bonnには今でもほんとうに感謝している。二人から助け合いの大切さとすばらしさを学んだ。ミュージカルの練習は毎日3時間。本番まで1か月しかない練習はとても大変だったし、悔しい思いも沢山したけれど、一緒に練習を重ねるうちに仲間たちとの友情が深まり、練習するのは楽しく全然苦に思わなかった。

そしてミュージカル本番。みんなの気持ちが舞台の上で一つになった。三日間続いたミュージカルの公演は大成功に終わった。ミュージカルを演じ終え、フィナーレのお辞儀をした時の震えるほどの感動と爽快な満足感は一生忘れない。ミュージカルに思い切ってチャレンジしたことで、私は大勢の仲間たちと一つのことをやり遂げることの素晴らしさを学んだ。


ストレス発散に役立ったスポーツ

高校留学 イメージ1St. Timでは学期ごとに違うスポーツにチャレンジできる。部活というべきなのだろうか……。とにかく自分のチョイスでいろんなスポーツをやらせてもらえた。私の場合フィールドホッケー、バスケットボール、ラクロス、そしてバドミントンなどに参加した。

実は日本にいる頃、中学から高校2年の夏まで私は放送部に所属していたため、運動したのは体育の時間だけ。そんな私がSt. Timではいろんな運動にチャレンジしたし、毎日2キロメートルくらいキャンパス内で走ったり、ジムで汗を流したり……これも留学したからこそありえた私の一つの変化だといえるかもしれない。私の文科系から体育系への大変身!?

運動をする時間は決まっていて、午後の授業が終わるとすぐ運動着に着替えて外に出、準備運動を始めなくてはいけない。授業が終わるとすぐに運動。運動が終わればすぐ夕飯で、その後はStudy Hour。1日のスケジュールはこんな感じで毎日ぎっしり。でも、運動をすることで、留学を始めてすぐ友達がたくさんできたし、生活のメリハリもできた。何よりも、日ごろの勉強や人間関係から溜まってくるストレスの発散に役立つという点で、運動は私にとってなくてはならないものだったと思う。


麻衣子の1日

朝は3時に起きて勉強をし、それから7時から朝食で8時から授業。12時にお昼で、3時まで午後の授業。3時から6時までみっちり運動して、その後すぐ夕飯。それから7時から9時までStudy Hour。10時までには寝なくてはいけない。これが私の毎日のスケジュール。自分の時間がもてるのは、唯一週末だけ。

週末には、たまに、遊園地や川下りやダンスパーティにスクールバスで出かける時もあったが、大抵、お昼まで寝ていたり、アイスクリームを食べるために近くのデパートに行ったり、友達と部屋で井戸端会議をしたり、本を読んだりビデを見たりスポーツをしたり。みんな決まって日曜日の晩は焦りながら必死で、延ばし延ばしにしていた宿題の山を終わらせていた。




私立学校の「怪しい行事」

他の私立学校でもあるかもしれないが、St. Timには怪しい行事がたくさんあった。怪しいなんて言ったら聞こえが悪いが、かなりユニークな行事が1年に何回も行われる。あまり詳しく言ってしまうと、これからSt. Timに留学する人の楽しみが減ってしまうので、どんな行事があるのかは内緒。でもこういった行事は、ストレスの多い留学生活に、ひとときの安らぎと活気を与えてくれた。


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