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St. Timでは授業の合間におやつの時間がある。
10時ごろになるとキッチンスタッフが"Smoking House"とよばれる小さな小屋にクリームサンドのクッキーとチョコミルクやLow-Fat(低脂肪)ミルクの小さいパックを置いておいてくれた。10時になると、それめがけて生徒たちが教室を飛び出し、Smoking Houseへ一目散! 早く行かなければ、クッキーもミルクもすべて取られてしまうのだ。私も毎日走って、クッキーを何枚か握りしめミルクと一緒に食べた。めったにスーパーマーケットには行けない環境で、甘いものがほしくても、普段買える甘いものはBook Store(いわゆる購買部)においてある"のど飴"だけ。そんなこんなでお菓子は貴重品だったから、10時のおやつのクッキーはどうしても取り合いになってしまう。今思い返せば、たかが小さい子が食べるような甘ったるいクッキーだったのになぁ……。
そうそう、10時に出るクッキーのほかに、私たち生徒が目の色を変えて競った食べ物といえば、ドーナツ。前回も私の高校にはいろいろな行事が行われていると書いたが、その行事には決まってダンキンで買ったいろんな種類のドーナツが用意される。砂糖でこってりとコーティングされ、カラフルなチョコレートやココナッツがたっぷりとまぶしてあるドーナツは、私たちのいわばアイドル的存在。他の人に取られちゃう前に自分の好きなドーナツを確保したくて、行事のある日はみんなドーナツめがけてダッシュすることとなる。
ちなみに私の好物はブルーベリードーナツ。表面は黒いが、中は紫。しかもかなり甘い。1、2年で私はそうとう味覚が麻痺していたようだ。だって当時の私は、あんな甘〜いドーナツでもすごく美味しく感じていたのだから……。慣れって、ほんとに怖い。
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