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私が留学をしたいと思ったのは、中学3年生の秋。中学では高校進学についての三者面談が頻繁な時期だった。私が学校の廊下を歩いていると、ふと、あるポスターが目についた。ニュージーランドでの高校留学プログラムについての内容が書かれたポスターだった。それを見て私は、留学したい! と思った。親に留学の話をし、中学の先生にも留学したいと思っていることを話す。
「通訳さんになりたんです」先生や親の前ではそう言っていたが、本当のところ、当時外国に行けるならどこでよかった。異国の地への憧れだけが私に留学したいと思わせていた。でも、そんなあいまいな理由で留学など実現できるわけがない(中にはできる人もいるだろうが)。
ニュージーランドへの留学の話が着々と進行するなか、ある日、父に言われた言葉がニュージーランド留学に対する私の決意を揺るがせた。父がボソッと、「高校からとは! そんな早い時期から留学する目的は何だ?」と私の目を見て言ってきた。その目を見ていると、「通訳さんになりたいから」と言う私自身に対して、とてつもない違和感を覚えた。「ホント、どうして私は留学したいんだろう……」単なる憧れでしかない自分の留学への軽い気持ちに改めて気づかされて、だんだん留学することが不安になってしまった。それで結局、親には日本の高校入試を受けることにすると告げると、母が「高校に入ってからも、もしまだ麻衣子が留学のことを考えているのなら、その時にそれについて、また家族で話し合えばいいじゃない」と言ってくれた。
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