高校留学体験談:栄陽子留学研究所
土子 麻衣子(つちこ まいこ)さん
St. Timothy's School(メリーランド州)卒業

高校留学編

高校留学


第1回  留学を決めるに至るまで

「そんな早い時期から留学する目的は何だ?」

私が留学をしたいと思ったのは、中学3年生の秋。中学では高校進学についての三者面談が頻繁な時期だった。私が学校の廊下を歩いていると、ふと、あるポスターが目についた。ニュージーランドでの高校留学プログラムについての内容が書かれたポスターだった。それを見て私は、留学したい! と思った。親に留学の話をし、中学の先生にも留学したいと思っていることを話す。

「通訳さんになりたんです」先生や親の前ではそう言っていたが、本当のところ、当時外国に行けるならどこでよかった。異国の地への憧れだけが私に留学したいと思わせていた。でも、そんなあいまいな理由で留学など実現できるわけがない(中にはできる人もいるだろうが)。

ニュージーランドへの留学の話が着々と進行するなか、ある日、父に言われた言葉がニュージーランド留学に対する私の決意を揺るがせた。父がボソッと、「高校からとは! そんな早い時期から留学する目的は何だ?」と私の目を見て言ってきた。その目を見ていると、「通訳さんになりたいから」と言う私自身に対して、とてつもない違和感を覚えた。「ホント、どうして私は留学したいんだろう……」単なる憧れでしかない自分の留学への軽い気持ちに改めて気づかされて、だんだん留学することが不安になってしまった。それで結局、親には日本の高校入試を受けることにすると告げると、母が「高校に入ってからも、もしまだ麻衣子が留学のことを考えているのなら、その時にそれについて、また家族で話し合えばいいじゃない」と言ってくれた。


日本の高校に進学したものの・・・・・

日本の高校入試に合格し日本の高校生活を送っていたものの、私の心の中から留学が消えることはなかった。日本での高校生活は楽しかったけど、私には何か物足りなく感じていたし、時間が毎日止まっているみたいに退屈に感じ始めていた。それと同時に留学への気持ちがまた徐々に膨らんでいった。両親に留学することを説得するために、どうして今留学したいのか、留学することは私の将来にどうプラスになるか、自分なりにいろいろ考えていた。そして自分のなかで答えが出た時、私は両親に留学の話をした。


Disneyのような映画づくりが夢

私は小さいころから絵を書くことが得意で、漫画を描いたり小説を書いたりしていた。かなりのロマンチストだったと思う。『リトルマーメイド』、『美女と野獣』や『アラジン』などのDisney映画が大好きでいつか自分でもDisney映画のようにリアルで素敵なラブ・ストーリーを作ってみたいという夢を抱いていた。その夢の実現にはアメリカへ留学し、その国の文化に早いうちから慣れて、現地の英語をしっかり身につけ、友達をたくさんつくることが先決だと思った。将来アメリカで働きたいのであれば、私は高校という早い時期からの留学でもいいのではないかとも思った。それで、親に高校留学の話をもち出した。そのときは「アメリカで将来働いて国際的な仕事をして活躍したいから高校から留学したい」と両親に告げた。でも、今だから正直に白状するが、そもそもアメリカへ留学したいと思った最大の理由はDisney映画が作りたかったからだ。


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