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留学OGが聞く現役留学生の汗と涙の留学記

 

青山 知美さんに聞く

日本の大学に1年間在籍し、「とことん勉強しなければいけない環境で勉強したい!」と、中退し渡米。Pennsylvania 州の女子大、Chatham College に入学。

(写真は本文と関係ありません。)

青山さんは、Chatham大学の2年に編入するんですね。なぜ、日本の大学をやめて留学しようと思ったのですか?

ほんとは高校卒業してすぐ行きたかったんですけど、親に反対されて。「大学を卒業してから行け」って。「それなら、日本の大学で単位をとって編入すれば、費用も安くすむのかな。日本の大学を経験してみるのもいいかも」と考えて進学しました。家から通える私立大学に合格して学業特待もとれたので。

高校は進学校だったというお話ですが、国立大学は受けなかったんですか?

1校だけ受けました。私立1校と国立1校。国立だったら4年間行ってたかもしれないですけど……、でも、国立の受験日、試験が終わってその足で直接ここへ資料もらいに来たんですよ。絶対、(国立に)行く気ない態度ですよね、これって(笑)。

その日の計画としては、栄 陽子留学研究所に来ることがメインだったわけね(笑)。

そう。電車で2時間かけて1人で来て、ちょっと説明聞いて資料もらって帰った。

1年半前になるのかな。

おととしの2月ですね。その後、親と一緒にここのカウンセリングを受けたんですけど、陽子先生に「あなた、日本の大学に行きたくないんでしょ」とか核心つくことを言われちゃって。でも、「今から準備を始めて9月から留学することもできるけど、ゆっくり用意したほうがいいから」とアドバイスされました。

じゃあ、大学に入ってすぐに準備を始めたのですか?

始めたのは夏休み明け。それまではけっこう学生生活を楽しんでました。高校は女子高だったから、共学の私立でこれまでとはぜんぜん違うタイプの人たちと知り合えたし、友だちもできたし、楽しかったんですよ。高校の時は「日本の大学なんて」と思っていたんだけど、実際はそれなりにみんな将来のことも考えているし、努力もしている。「これもいいかな」とも思っちゃって。

でも、やっぱり「留学したいな」って思ってたから、英語のサークルに入ったんです。サークルの卒業生の人たちも留学したいってことで相談に来ていたりしてたので、刺激になりました。私は最初から「留学したい」って宣言してたので、みんな応援してくれたし。

「日本の大学なんて」って思ってたんだ。それが留学を考えたきっかけ?

最初は漠然とした憧れなんですけど…。

高校の勉強って大学受験のための勉強じゃないですか、特に進学校だと。それにすごく嫌気がさして。というか、勉強ってほんとは自分のためにすることなのに、大学受験のために勉強して、でも、大学へ入ったらまじめに勉強しなくなっちゃう。もちろん自分次第だとは思うんですけど、風潮としてそういうものがありますよね、日本って。反対に、アメリカの大学ではみんな一生懸命勉強するって聞いて、そういう所に身をおいてみたいなと思った。

高校の同級生には語学系に進む人もけっこういたんですけど、それもちょっと違うかなって。「英語を勉強する」っていう感じじゃないですか、「英語で勉強する」んじゃなくて。そういうことがあって「留学したいなあ」と思ってたんですよね。

編入を考えていたわけだから、大学にいた1年間でけっこう単位はとったんですか?

あまり単位移行のことは考えずに、興味のあるものをとってました。英語の勉強もしたかったんで、「英文テキストを使用」と書いてあった哲学の授業をとってみたり。でも、全然わかんなかったんですよ、中身が(笑)。マニアックな授業だからとっている人も3人で、3、4年生だけ。でも、すごくおもしろかったんですね、「アメリカへ行ったらこんな感じなのかなあ」って。

英語の勉強もしてたんだ。そしたら、TOEFLは楽だった?

最初、高3の夏休みに模試を受けたんですよ。それから1年後ぐらいに受けたら点数が変わってなくて安心したんですけど、夏が終わった段階で受けたらすごく下がちゃったんですよね。リスニングが全然できなくて、ひと桁。

それ、かなりやばくない?(笑)

やばい(笑)。TOEFLの勉強、全然勉強しなかったからかな。英語サークルでTOEICの勉強はしてたんですけど、TOEFLはしてなくて。でも、文法とリーディングはよかったんですよ、「高校でがんばってきた甲斐があったな」ってうれしかった。 大学に出願した後に受けたTOEFLで173越えて。それまでは140ちょっとだったかな。でも、ほんとは出願する前に173とりたかった(笑)。「173ないとちょっと厳しいから」ということで、出願を諦めた学校もあったから。

何校出願したんですか?

3校。

合格したのは?

3校。けっこう大変だったんですよ。第3希望の学校は出張入試があって、ここで面接をする大学だったんですけど、「こういう質問にはこう答える」みたいなのをカウンセラーの方と必死になって考えて、練習して。

希望校を決める時、ポイントになったのはどんなところですか。

小規模の大学であること。それと、女子高だったんで女子大にも興味があったから、それもポイント。なんか「女の生きる道!」みたいなのにすごい憧れてて。1年間共学に行ったことで、「女子大のほうが自由かな」とも思ったし。あとはTOEFLの難しい順というか、「ここは能力的にちょうどいい」「ここはがんばればうかる」「すべりどめ」。

第1希望が Chatham大学?

そうです。学校のビデオを見て「ここ、いいな」って。短かったんですけど、女の子がすごいアクティブなイメージで集中して見れた。後に見たビデオとかはもう全然覚えてないんだけど、Chatham大学のは忘れられなくて。全校で800人とかっていう小さい学校なのも気に入ったところですね。

だけど、行く学校を決めるのは迷ったんですよね。第2希望の大学はTOEFLが157(?)を越えると奨学金をくれる所だったし、Chathamのほうがもともと学費が高かったから、第2希望の学校なら奨学金を入れると州立大学並みになる。親のことを考えると、そのほうがいいかなって悩んだんです。でも、親に「なんのために第1希望、第2希望を決めたんだ」って言われて。

その頃はもう、ご両親はしっかり応援してくれてたんだ。

一回けっこうもめたことがあって、私が「やめる!」って言ったんですよ。そしたら、「直接、何をしてあげられるかはわからなかったけど、これまでもみんな精神的には応援してきたんだから、一度決めたことは貫いてほしい」って言われて。「ああ、そうだったんだ。これまでも応援していてくれたんだ」って、すっごいうれしかった。ずっと、「やっぱり心の中では反対しているのかな」って思っていたから。

なんかほんと、最近、「この両親をもってすごく幸せだな」って思いますよね。留学するって言って悩んだりもめたりしなかったら、親のありがたみってわからなかっただろうなと思う。

そうだよね。留学となると、親もかなりの覚悟がいるし、真剣に話とかしなきゃならなくなるし…。

さて、留学準備の話に移しましょうか。日本の大学でとった単位をアメリカの大学に認めてもらうのは大変だったんじゃないですか?

アメリカの大学は学校ごとにカリキュラムに特徴があって、一般教養を多くとらないといけないとか、専攻のRequirementが多いとかいろいろなんですよ。だから、大学のカタログをよく読んでカリキュラムを見て、カウンセラーの方とだいたいの時間割を作って、編入して何年で卒業できるかを考えました。学校のカリキュラムの読み方がわかったし、単位制度もよくわかったし、すごく勉強になった。

結果として、英語の単位以外はほとんど全部移行できました。私は法学部だったんですけど、「法学の科目なんて憲法ぐらいしかダメだろうな」と思っていたので驚きました。でも、どの科目も elective なので、これからは major ばかりとらないといけない。ちょっとそれがさみしいところなんですけど。

時間割まで作ったんだ。

単位移行の関係で作っただけじゃなくて、大学に行く人向けの準備セミナーでも、時間割を作る練習はしたんですよ。あっちの教科書って1冊が大きくて重いから、1日分の教科書を持ち歩かないようにするためには、ここで時間を空けて寮に一度帰るようにする、とか。(笑)

留学を経験したスタッフならではの超実践的アドバイス(笑)。

推薦状は大学の先生に書いてもらったのですか?

高校の先生と大学の先生に。大学って、自分で努力をしない限り、先生とふれあわなくてもすんじゃう所じゃないですか。栄先生のカウンセリングを受けた時にも推薦状のことはアドバイスされていたので、「努力しなきゃ」って思っていました。それで、英語のサークルの先生に書いていただいた。その方は日系3世のアメリカ人の方だったので、英語で書いてくださった。  高校の先生は国語の先生だったので英語では書いてくれなかったのですが、すごくかっこいい推薦状を書いてくれたので、それをここで翻訳してもらいました。

エッセイは?

カウンセラーの方が言うには、私、いきなり書けるようになったらしいんですよ。最初は、高校時代に思っていたことや、実際に大学に入ったらこうだった、みたいなことを書いてたんですけど、それって日本の大学の悪口みたいになっちゃうじゃないですか。「なんか違うな」「自分の思いがないな」と思ってて。

でも、ある時「自分にとって勉強とは」みたいなことを書き始めたら「いっぱい書けるな、これなら」って。高校が、大学がっていうことは関係なく、それも全部含めて「自分にとって勉強とはこういうものだ」っていう一点に絞って書いたんです。いきなり、書けました。

「勉強とは」ですか。青山さんにとって勉強とは?

アメリカに行って何をしたいかって考えた時に、もちろん勉強をしたいんですけど、それだけじゃなく、人間的にもいろんな経験をしてきたいって。

私は進学校にいてバイトもしてなかったし、社会を知らなくて、いつもなんか、まわりを見下ろすみたいな感じだったんです。でも、大学へ行って、自分が見下ろしてたなってことがすごくわかった。「みんな、一生懸命生きているし、真剣に悩んでるんだ」って。少し謙虚になれたっていうか…。

ほんと、アメリカの大学へ行ったらうちのめされたいんですよね。自分の傲慢なところをうちのめされたい。人間的に、押すところは押す、でもたとえ引いても自分はぜんぜん痛くないよって、そういう人になりたい、みたいな。

そういうことをコンピュータを例にして書いたんですよ、エッセイに。コンピュータって読み書きも計算もだいたいできるじゃないですか。でも、それだけじゃ「人間」とはいえない。いろんな経験をして泣いたり笑ったり、それで人間になっていくわけだから、私も心の豊かな人間になるためにアメリカの大学に行っていろいろな経験をしたいって、熱く語ちゃったんですよね。コンピュータの例はわたし的にはもう、「すごい、私!」って。(笑)

お話を聞いていると、1年間、日本の大学に行ったことは、青山さんにとってプラスだったみたいですね。それこそ、進学校から直接留学していたら、「お高い」感じになっちゃっていたのかもしれないし。(笑)

かなり違ってたかな。高校の時はありえなさそうなことでも「絶対やってみせる」とか思っていたし、みんなで。高校卒業してすぐ留学してたら、夢や理想ばかり追い求めるようになっちゃってたかなとは思いますね。

カウンセラーの方と一緒に準備を進めてきて、どうでした?

家が遠いから、月に2回ぐらいしかここには来れないんですけど、その間には友だち関係とかでもいろいろあって「留学するの、やめようかな」って思っちゃうんですよ。でも、ここへ来てカウンセラーの方と話をするとすごく刺激されて、「やっぱ、やってみたい」って。カウンセラーの方は自分を持ち上げてくれるんですよね、迷っている時とか、行きづまっている時とかに。「青山さんならできるよ」みたいな。めらめらモードに火をつけるというか。

着火係ね(笑)。でも、留学するの、迷ってたりしたんですか。

今も、時々(笑)。

なにが迷いの原因なのかしら。

友だちと離れちゃうっていうのもあるし、親に負担をかけるっていうのもあるし。だけど、ここに来たり電話で相談したりすると「行こう!」っていう気になる。ここにいる方たちってポジティブで、いい見本じゃないですか、留学の。見ていると「私もあんなふうになれるのかな」みたいに思うんですよね。それに結局、行っても行かなくても後悔するんだから、行って、いい経験したほうが自分が成長して帰ってこれるじゃないですか。だから、「やっぱり行こう!」って。ここでやめたら女がすたるっていうか(笑)。

栄の留学プログラムに参加して一番よかったことを挙げるとしたら?

そうですね…、いろいろあるけど、「留学します」って胸を張って言えることかな。一番身近な、留学なんて考えてもいない友達の中にいても「留学するんだ」っていう気持ちを持ち続けられる自信がついた。

ゆらがない自信ができた。

っていうか、「ゆらゆらしててもいいや」って思えるようになった。高校の時って「留学したらこんな感じかな」っていうイメージがあったんですよ。なのに、ここへ来てみると、逆に全然ビジョンがわかなくて不安だったんですね。でも、ここではいろんなケースの人ががんばってるじゃないですか。そういう人たちと話していると、「ほんとに人それぞれなんだな」って。

一人一人の進路や人生に合わせて、いろいろ考えてくれるからすごいですよね、ここは。

最後になりますが、出発はいつ?

7月1日に、栄の「留学サクセス講座」でミシガンに行きます。でも、まだ全然実感がわかないんですよ。大学を4月にやめてからバイトばっかりしてて、勉強がおろそかになってしまったし。7月はがんばらないと。

大学では何を専攻しようと考えているのですか?

コンピュータ・サイエンスを希望しているんですけど、ビジネスも楽しそうだなって。レジのバイトをしていた所で品出しとか発注もやらせてもらってて、「これってけっこう楽しいかも」と。あとは、大学でスペイン語やってたのでスペイン語もいいかなあとか。

アメリカの大学は日本とは違って、いろんな可能性を探ることができる場所ですから。思いっきり悩んで、がんばってください。

 

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