栄陽子留学研究所 アメリカの大学の歴史とシステム
 

アメリカの教育の大きな違い

アメリカの教育は長い

アメリカは豊かな国です。若者たちは長い教育を受けます。早く社会に出る必要のないアメリカの若者はあわてて多くの知識を詰め込む必要はありません。ですからアメリカの若者はゆっくり教育を受けます。  

アメリカの教育が長い理由はほかにもある

  1. 18歳で親離れをするアメリカ人たちは、親子の関係を深めるために、それまでは勉強より家庭生活を大事にします。詰め込みの勉強で時間をとることはしないのです。
  2. アメリカ人は高校を出たばかりの18歳くらいの若者には自分の天職は決められないと思っています。だから、大学では専門を勉強するのは後半からで、前半はゆっくりと自分探しをするようなカリキュラムです。
  3. アメリカは望めばだれにでも教育を与えようとします。多くの人に教育をすると、どうしても教育のスピードは落ちてきます。
  4. 情報化が進み、情報の量が増えると、その情報を消化するのに時間がかかるようになります。その消化は高校レベルでは無理になり、大学院レベルまで必要になります。アメリカの教育は大学院に行って完成するようになっています。

日本の教育の終着は「大学」ですが、アメリカでは教育の終着は「大学院」です。日本人が小・中・高・大学で学ぶ教育内容をアメリカでは小・中・高・大学・大学院で学びます。つまり、それだけ長いのです。    

アメリカの高校1〜2年の勉強内容は日本の中学レベルです。同じようにアメリカの大学1〜2年の勉強内容のレベルは日本の高校のレベルなのです。これはアメリカの教育が遅れているのではなく、ゆっくりと時間をかけて教えているにすぎないのです。

アメリカには「飛び級」があって、早く学校を出たい人や勉強がよくできる人は15、16歳でも大学に入学できます。したがって20歳で大学院に行く人がいても不思議ではありません。

 
 

プレップスクールとして有名なアメリカの私立の高校

アメリカの私立の高校は公立の高校とはかなり違います。義務教育を終えることを目的とする公立の高校に対して、私立の学校はいわゆるプレップ・スクール(Preparatory School:プレパラトリー・スクール=「準備をする学校」の意味)で、有名な大学への進学を目的としますから、教育のレベルも高くなります。それでも、全米で私立の高校に通う子どもはたかだか10%です。ですから、日本のように「中学から受験戦争」なんてありません。ハーバード大学を目指している学生が集まる高校も存在しますが、それはほんの少数です。また、日本のように大勢の人が1つの大学の受験に殺到するようなことはありません。
ちなみに、プレップ・スクールは圧倒的に東部にあります。つまり東部の私立の名門校を狙っているからです。

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