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中国国籍の人から留学相談を受けることがあります。日本に留学または就職していて、アメリカに留学したいという相談です。
中国の人がアメリカに行くのは、結構むつかしいのです。にもかかわらずアメリカに行きたいという人はいっぱいいます。アメリカの大学にいる留学生数は中国人が一番です。ところが、そのまま中国に戻らず残ってしまうというのも中国人が一番多いのです。90パーセントは戻らないという調査結果もあります。数年前の事件で、中国の高校生が、アメリカのサマースクールに団体で行き(日本では、よくある夏の英語コースあるいはホームステイのようなもの)、そのまま全員行方不明になってしまったというのが大きく報じられました。だれかが手引きをして、彼らをひそかにアメリカ国内のどこかにかくまっていると、調査が行われましたが、わからずじまいです。
一人っ子政策の中国では、親は借金をしてでも、子供がアメリカに行く道をつくり、アメリカンドリームを達成して子供に幸福になってもらいたい、と考えるからです。
他国に入国するにはビザというものが必要です。ビザは、自国にある大使館領事部または領事館か、自分にとってもっとも近い国にある大使館領事部に申請します。長く日本にいる中国の人は、中国に戻っても、とてもアメリカに入国するビザはもらえない、というのが一致した意見です。したがって、何とか日本にあるアメリカ大使館で取得したいと考えるのです。
実際、中国人でアメリカにいる人は、その多くが大学院生です。シリコンバレーにいる有能外国人はインド人と中国人と言われるように、有能な中国人の人はアメリカにとっても国益にかないます。
語学留学や、ちょっと英語ができる程度の中国人を入国させるのは、アメリカにとっても本当は働きたいということが本音ではないかと、疑いをもつわけです。
今まで数人のごく普通の中国人の人の留学のお手伝いをし、ビザを取得しました。
中国人の人へのビザはまずとれないからと旅行会社ではビザの申請代行を拒みます。
私が、いろいろ考えて嘆願書を作り、今のところ、無事ビザを得ています(どんな書類を揃えてどんな嘆願書を書くかは企業秘密です)。そのことが、何となく中国の人の間に伝わるらしく、栄 陽子留学研究所に頼めば、ビザが取れると聞いて訪ねてくる人もいるのです。
当方は旅行会社でもビザ専門の機関でもありませんので、これにはちょっと困ってしまいます。
タイ人で日本に留学中の人も数人お世話をしたことがあります。お父さんは中国国籍、お母さんが日本人、しかも、主にいる所は香港で子供は日本で教育を受けた、という人もいます。
台湾国籍の人も、それなりに相談にきます。在日韓国人という人もいっぱいいます。北朝鮮の人も、これはちょっとビザを取るのに長引くのですが、ちゃんと取れています。在日韓国人の人は何の問題もありません。
こういった国の人たちはアメリカに遊びに行くのにもビザが必要なのです。日本人は、アメリカとの協定で旅行はビザも必要ありませんが、すべての国がそうだというわけではないのです。でも、まあ、こういったことに日本人は全くノー天気な人がほとんどです。
『アメリカに中学生の娘を留学させて、自分もいっしょに行って、アメリカで仕事をしたいんだけれど、レストランか何かで働けますかネー』なんて、アホな相談が電話でかかってきます。まあ、国家という概念がまるでないわけです。
在日の朝鮮・韓国の人は、日本名を名乗っている人がほとんどです。パスポートやビザを申請するには、本国の名前を使わなければなりません。人によっては、全く今まで使わなかった名前を突然使うようになるということもあるのです。
朝鮮学校に通っている人たちは、成績表も朝鮮名ですが、日本の普通の学校に通っている人たちは、成績表も日本名ですので、これを韓国名に変えてもらったり、こちらで、タイプ打ちをしたりします。
中には、韓国名を出すことにためらいのある人もいます。(実は…)という言い方なのです。まだ、日本の一般社会に、そういう気持ちをいだかせる何かがあるのかもしれません。
私たちのように超国際的なオフィスでは、そんなことには、「あ、そう」でおしまいです。アメリカへ行けば、だいたいみんなアジア人で片付けられることさえいっぱいあるわけです。おまけに、韓国の焼肉や、塩のついた海苔は、わがオフィスではみんな大好物です。在日ではなく、韓国人で日本に駐在している人の子供も相談に来ます。フランス人、ルーマニア人も来たことがあります。
日本の中でも着々と、国際化が進みつつあるのです。それでもなお、一般人と呼ばれる人たちは、そういったことに目をそむけつつ、英語をしゃべれるかどうかにだけ目を向けています。
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