アメリカの高校での留学生活、Koto K.さんの高校留学体験談

Koto K.


The Williston Northampton School(マサチューセッツ州)在学

「当日就寝」を目標に掲げたけれど・・・

朝、7時起床。ここから1日が始まる。
朝食の後すぐ8時から授業。午前中に3教科の授業の後、ランチタイムが35分。
午後、眠気に耐えつつ2教科が終わるのが3時。休む間もなくスポーツが1時間半。
シャワーをあびてほっとしたら夕食が5時半から。

夕食後、1時間友達とおしゃべりをしたらスタディホール(勉強時間)が2時間。
スタディホール終了が10時。30分以内に就寝準備。これでやっと1日が終了すれば幸せで、実際はスタディホール中に終わらなかった宿題をやらなければならない。これに、日によってはスポーツの試合でかなりの時間をくわれたり、クラブのミーティングがあったり、時には洗濯したり買い物に行ったりしなければならない。

留学1年目、私の「当日就寝」という目標はなかなか守られなかった。

貴重な週末はこうして過ごす


息つく間もなく1週間が過ぎると、やっと週末が来る。留学生活の中での週末は日本にいる時よりも10倍くらい価値がある。リラックスして気分転換、そうしているうちに体力と精神力が回復。また1週間過ごすためにはそれが絶対必要なのだ。メリハリが大切で、やるときはやる、休むときは休む。それがアメリカ流。

そこで、どうやって息抜きするかだが、これは日本の時とは事情が違う。学校があるのは田舎。基本的に行くところは少ない。そして世界共通、高校生にはお金がない。

そこで私がよく利用していたのが、学校が用意してくれるイベント。モールトリップ、映画、コンサート、山登り、アイスサンデー作り、ダンスパーティなど毎週いろいろとあった。種類も多いし、お金の心配もほとんどしなくていい。

そのほかに、冬の日曜日に友達に誘われて学校のジムに行ったこともあった。2時間ばっちりトレーニング。まだ雪の積もった道をランニングまでした。

確かに行くところはないし、お金もないんだけど、女子高生が週末、自主的に学校のジムでトレーニングなんて・・・。アメリカならでは、とポジティブにもとれるし、日本にいた時とつい比べてしまう私は、ちょっと寂しくもなった。

スカッシュが大好きになる

留学する前は「英語が話せなくてもスポーツができると人気者になれる」と聞いていた(それは事実)。そして、「英語は話せないし、スポーツも苦手な」私は、スポーツがかえってコンプレックスになるんじゃないかと思っていた。

しかも私は、アメリカ人は体も大きいしみんな運動神経がいいに違いないという思い込みもあった。ところがそういう心配は、アメリカでスカッシュをはじめてから簡単に消えてしまった。とにかく楽しくて、大好きになって、ほとんど一日中スカッシュのことを考えていた時期もあった。

日本の部活のノリで、練習は毎日あり、試合も毎週水曜と土曜にあった。チームメイトとも自然と仲良くなる。体を動かすのは気持ちがいいし、気分転換にも最適。英語を使う割合も低いし、私にはいいことばかりだった。ライバルができてからはそれこそ毎日、一生懸命練習した。今年はJV(2軍チーム)だったけど来年は絶対Varsity(1軍チーム)になりたい。

ルームメイトとのトラブル

もとからキツいスケジュールなのに、風邪を引いたりルームメイトともめたりでストレスがたまるとすべてが嫌になる。私はならなかったけどホームシックになる人もいる。

私がなぜホームシックにならなかったのかは分からないけど、たぶん忙し過ぎてなるタイミングを逃したんだと思う。日本のことを思い出す暇もないからホームシックにもならない。よかったのか悪かったのか。

しかしルームメイト。ベッド、机、たんすが2つずつでもうほとんど隙がない小さな小さな部屋で毎日顔を合わすんだから喧嘩しない訳がない。私の場合は本当に相性がよくなかったらしく、音楽、電気、電話、掃除、室内温度、家具の場所と、もめにもめた。一度、私が寝ようとしているのに何度言っても電話を切らないので、無理やり切ったことがあった。その時の喧嘩が一番大変で、お互い一週間くらい口をきかなかった。もちろんその間も同じ部屋を使っている訳で、そのときほど部屋に帰りたくないときはなかった。

自分の意見が求められる授業


留学する前から聞いてはいたけど、授業で日本との一番の違いは生徒がよく発言すること。先生対生徒の発言率は社会系なら3:2くらいだと思う。

ESL(外国人のための英語のクラス)の最初の授業で先生に「1授業1回は発言しなさい。それがアメリカのやり方です」って言われた。だけど、英語の分からない最初は発言することにも勇気がいるし、それ以前に話の内容すら分からないので、なかなか難しかった。

それから、予習して、質問に答えることができるようになり、だんだん自分から質問できるようになり、最後の方では自分の意見が言えるようになった。日本では「質問に正しく答える」のが大切だけど、アメリカではそれよりも「自分から質問する」、または「自分の意見を言う」ことの方が重要視される。

質問に答えるときも間違えることは気にしない。正しくなくても自分なりに考えて答えようとする、というのが大切なのだ。つまり、「自分は授業に参加しようとしている」ということを示すことが目的。そういうところに日本との違いを感じた。

楽しむのが一番

とにかく留学には体力と精神力が必要だと思った。しかし、なるようにしかならないもので、「もうだめだぁ」と思っても結局はどうにかなるので、あまり心配しないで楽しんだらいいと思う。かえってプレッシャーをかけ過ぎてもストレスがたまって辛いだけ。

英語が一言も話せなくても、つくろうと思えば友達は絶対できる。せっかくの高校生活を過ごすのだから、楽しむのが一番。

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