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日本との違いを理解しよう
アメリカの大学の原型はHarvardで、1636年の創立です。当初はいずれも私学でLiberal Art Collegeでしたが、19世紀の半ばから州立大学が登場し、1876年には大学院教育に力を入れた最初の総合大学The Johns Hopkins University が創立されました。次いで多くの大学が大学院部門を設け、学部も増やして総合大学へと発展しました。今日では大学院の数は全米で1700校、大学院生は220万人に達しています。
アメリカでは大学(学部段階)のことをUndergraduate といい、大学院のことをGraduate Schoolと総称します。そしてこの大学院レベルが歴史学、サイエエンス、経済学など学術系の分野を教えるGraduate School of arts & Sciences(学術系大学院)と、医学・法学・経営学など特定分野の実学を教えるProfessional School(プロフェシェナルスクール)とに分かれます。アメリカで医者や弁護士になるためには大学を卒業してからMedical School やLaw School で専門教育を受けなければなりません。これに対して教育学や工学は学部レベルでも教えますが、多くの大学ではよりレベルが高く、職業人養成のために大学院レベルを用意しています。
いくつもの学部と学術系大学院、プロフェショナルスクールから成る大規模な総合大学にはUniversityという名が付いています。これに対してCollegeと名のつく大学は比較的小規模で、学部レベルの教育に力を入れています。
アメリカ人にとっての大学院進学
アメリカ人にとって大学院に行くということは、必ずしも専門的な知識や技術を身に付け、学位を取得するためではなく、人生を豊かに生きていくためのひとつの過程だと考えられています。
特に修士課程は、まだ人間形成や教養面にも力点を置いており、日本のしっかりした大学の4年生くらいのレベルといってもいいでしょう。本当に深い専門性を身に付けるためには、博士課程までいかなければなりません。
ただ大学院生に特徴的なことは、単に自分の人生だけでなく、どこかで社会に貢献することや、アメリカと世界との関わりなどを意識していることです。アメリカはもともと移民で成立した国であり、現在もアジア、中東、中南米をはじめ世界各国から移民が押しかけています。大学、大学院の教授の多くは外国人や移民二世であり、大学院生の国籍も様々です。アメリカの大学院は、いつの時代も世界の頭脳の中心であり、世界を見る位置にある、ということです。
アメリカの大学院生は年齢層や出身国、出身地や考え方も様々ですが、あえてそのタイプを分けるとすれば
1:医者や弁護士、MBA取得などキャリアゴールが明確な人
2:勉強が好きで、学者、研究者になりたいと考えている人
3:なんだかよくわからないが、大学院にいる人
という三つになるでしょう。そして、この三番目のタイプが決して少なくないのがアメリカの大学院の特徴です。それは必ずしも好ましくない、ということではありません。人生にはいろいろな生き方があり、燃える時期も人によって様々です。若い人たちはその時々の出会いや出来事によって変化することが多く、一見いい加減だった人が1,2年後に自分のやるべき分野を見つけて猛烈に勉強して立派な学者になることもあるのです。そういう生き方を許しているのがアメリカの大学院の寛大さでしょう。
アメリカは、人生の選択に大きな幅があり、意思と能力のある人はいつでもチャンスを得られるという意味で、きわめて懐の深い国なのです。
大学院でしか学べない分野
大学でも学べるが、修士課程を修めるのが望ましい分野 博士課程を修めるのが望ましい分野
博士課程を修めるのが望ましい分