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☆☆SAKAE BOSTON☆☆
§ボストンE便り§ February 2005(5th Issue)
【CONTENTS】
1. News from Colleges & Universities in the US 「表現の自由か、安全の保障か?」
2. スポーツファンのお待ちかね、スーパーボールは2月6日!
1.News from American Colleges & Universities
表現の自由か、安全の確保か?
アメリカの大学では「表現の自由」「発言の自由」を強く求められる傾向があります。例えば、その表れとしてTenure制度というものがあります。教授がTenureと呼ばれるポジションに就くと、罪を犯したり、モラルに反することをしない限り、ほぼ半永久的にその学校で教職に就いていることが出来るのです。このTenure制度は教授に「表現の自由」や「発言の自由」を保障します。つまり、例えその教授が一般では認められないような突拍子もない論文を書いたとしても簡単にはクビにならないのです。さて、このように「表現の自由」「発言の自由」強く求められるアメリカの大学で、以下の様な事件が起きました。皆さんは「表現の自由」と「安全の確保」どちらが優先だと思いますか?
カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(以下UCLA)のPerforming Arts(演劇)の授業で、Joseph Deutchという大学院生が銃に弾丸を詰めて自分の頭に銃口を当てるというパフォーマンスを行いました。舞台上では銃は鳴りませんでしたが、その生徒が舞台裏に隠れたあとに銃声が部屋に響き渡り、観劇していた生徒が恐怖に慄いたというのがこの事件の様相です。警察の調べで、この生徒が使った銃は偽物だと分ったため、演劇学部はこの彼に全く処分を与えない決定を下しました。
それに意義を唱えたのが同学部の2名の教授Chris BurdenとNancy Rubinsでした。2人は「Joseph Deutchのパフォーマンスは明らかに他の生徒を脅かした。彼を停学処分にするべきだ」と学校側に訴えましたが、学校はそれを聞き入れず、その結果、この2人の教授が辞職をする結果になりました。興味深いのは、この2人の一人、Chris Burdenは70年代に自身も銃を使ったパフォーマンスで有名になっていた事です。彼はカリフォルニア州立大学アーバイン校に在学している時に、アシスタントの腕を15フィート離れた所から打つ"Shoot"と名づけられたパフォーマンスを行いました。
さて、Joseph Deutchのパフォーマンスを観ていた他の生徒の中には、学校にこのようなパフォーマンスによって学校の安全が脅かされると訴えている者もいますが、驚くべきことにそれよりもっと多くの生徒が「この様な事件の結果、学校側がパフォーマンスに規制を敷くならば、アーティストの表現の自由が脅かされる」と警鐘を鳴らしているます。皆さんは「表現の自由」と「安全の確保」どちらが大切だと思いますか?
参考文献:Boehm, Mike. "Artists Quit UCLA Over Gun Incident." Latimes.com. 22 January 2005.
2.スポーツファンのお待ちかね、スーパーボールは2月6日!
皆さんはスーパーボールとは何のことだかご存知ですか?スーパーボールとは日本野球の「日本シリーズ」のアメリカンフットボール版です。この日アメリカンフットボールのAFCとNFC両リーグの勝者がアメリカ一を賭けて戦います。「日本シリーズ」やアメリカ野球の「チャンピオンシップ」とは違って、たった一日でアメリカでもっとも人気のあるスポーツのチャンピオンが決まってしまいますから、この日は、アメリカ人の殆どがテレビに噛り付いて試合を観戦するのです。今年はNew England PatriotsとPhiladelphia Eaglesがフロリダ州のJacksonvilleで対決します。我がボストンオフィスはNew England地方にありますから、この時期、近くのスーパーやスポーツバーに行くと「頑張れ!New England Patriots!」と書かれた垂れ幕がいたる所に見に入ります。特に今年New Englandが優勝すれば、過去4年間に3回アメリカ一になる事になり、アメリカのスポーツ史で "Dynasty"と呼ばれる存在になるそうです。ちなみに、スーパーボールのチケットはレアチケットで、時には$3000から$4000くらいに跳ね上がることがあります。
さて、このスーパーボールには面白い要素が沢山あります。まず、この日は、先にも述べたように、アメリカ国民の殆どがテレビを見ています。普段はフットボールに興味が全くない女性まで、周りのお祭り騒ぎにのせられてテレビの前に座り込んで友達や家族で飲んだり食べたりします。そこに目をつけ、多くの会社がこのスーパーボールの間に流すコマーシャルに莫大な金額を投資し、視聴者の目を引くようなものを流すのです。会社によってはたった30秒のCMに2million dollars(約2億円)もかけて有名芸能人を登場させるものを作ったり(日本のCMと違い、普通はアメリカのCMに芸能人が登場することはあまり多くありません。)特殊効果を使った強く印象に残るCMで他の会社のCMに差をつけたりと、CM合戦を繰り広げます。
もう一つ興味深いのが、Tailgating partyと呼ばれるものです。これは試合当日、早くから会場に集まったファンによるドンチャン騒ぎのことを指します。観戦予定のファンはもちろんの事、チケットが手に入らなかったファンまで、試合が開かれるスタジアムに車を止め、その車のトランクでバーベキューをし、ビールを飲みながら試合までの時間を過ごします。チケットが入らなかったファンは、プレイボール後も、スタジアムの駐車場に残り、ラジオやポータブルテレビを手に、試合を観戦します。
スーパーボールは、例年、春学期が始まって約1ヵ月後に行われます。ですから、このお祭りに参加し、1ヶ月溜まった勉強のストレスを発散させるのもいい手でしょう。皆さんも留学の際にはアメリカのCultural Eventにもなっているスーパーボールをお友達と鑑賞してみてはいかがでしょうか? |
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