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§ボストンE便り§ January 2005(4th Issue)


【CONTENTS】
1. 新年のご挨拶
2. News from American Colleges & Universities
3. アメリカ文化散策―マーチンルーサーキング編


1. 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。初春の候、皆様はお健やかにお過ごしでしょうか?
今年も月に一度、栄陽子留学研究所「BOSTON E便り」を皆様にお届けしたいと思っております。昨年以上に、充実した内容にしたいと願っておりますので、取り上げて欲しい話題など御座いましたらいつでもEmailにてご連絡ください。喜んで検討させて頂きます。また、当研究所では、毎月無料講演会とオープンセミナーを開催しております。詳しい日時は最後の「東京・大阪 無料講演会・オープンセミナーのお知らせ」か、弊社のホームページwww.ryugaku.comをご参考になさってください。

それでは、この一年のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

栄陽子留学研究所
ボストンオフィス スタッフ一同


2.News from American Colleges & Universities

◆◇人気爆発のダイエットの影響で学食が値上げされる!◇◆

みなさんはAtkinsというダイエット方法を耳にしたことはありますか?Atkinsダイエットは数年前からアメリカで爆発的にブームになり、今や社会現象まで起こしています。AtkinsダイエットはDr. Atkinsによって考えだされ、「炭水化物を取る代わりに、たんぱく質を中心とした生活を送ることで、減量でき、長期的に体型が維持できる」と提唱しているダイエット方法です。このダイエット方法のお陰で、アメリカ人の特に若者層は、"low-carb"食品(炭水化物を含んでいる率が低い食品)に取りつかれて、レストランメニューやスパーでも"low-carb"食品が目につきます。

また、アメリカのどこの本屋さんでも「Atkinsダイエットのレシピ」「Atkinsダイエットで幸せになる方法」などがベストセラーになっており、年末には「2005年度365日をAtkinsで過すためのカレンダー」も発売されましたから、その人気はみなさんも想像がつくかと思います。さて、今回のNews from U.S. Colleges and UniversitiesではこのAtkinsダイエットの影響でカフェテリア(学食)の値段が上がってしまったという大学の話題をお届けいたします。

サウスキャロライナ州のClemson Universityでは前年度に比べて2004年度に3%ほどmeal planの費用(meal planとは学生が大学で朝・昼・晩に食べる学食のこと)が上げられました。その理由には、近年のAtkinsダイエットの影響で、より多くの学生が炭水化物の摂取量を減らす代わりに、たんぱく質を多く取るようにしているからだと声が上がっています。アメリカ人大学生の大好物と言えば、これまではパスタとハンバーガーでした。炭水化物は一般的に安く手に入り、私たちのお腹を一杯にしますから、学校側にとっても学生が炭水化物を好んで食べてくれたため利益が上げやすかったのです。しかし、Atkinsが提唱する"low-carb"ダイエットのために、学生はパスタやパンよりも鶏肉、牛肉などの肉類やチーズや野菜を多く摂取する傾向が出てきていて、学校側もmeal planの費用を増加させないとやっていけない事態になったと言うのです。

生徒の中には「Atkinsダイエットは学校がmealの値段を上げる口実に過ぎない」「実際に生徒が以前に比べて、たんぱく質を多く取っているなんて分からないじゃないか!」と反発している人もいますが、実際にClemson Universityでは2003年度に比べ、2004年度は16%もたんぱく質の摂取量が増えたとのことです。また、近年、アメリカの大学には、男子よりも女子生徒が多く入学している傾向があります。この増加する女子生徒の多くが食事に気を使っている(diet-conscious)という事実も拍車をかけているようです。

みなさんがアメリカの大学に入学する頃まで、このAtkinsダイエットが流行しているでしょうか?もし、そうでしたらカフェテリアで他の生徒がどんな食事をしているか観察してみてください。パンなしのハンバーガーを食べている人を見かけるかもしれませんね。

参考文献:CNN.com "Student diets creates food budget bulge: Clemson students eating more pork than pasta"


3.アメリカ文化散策―マーチンルーサーキングの祝日

アメリカでは1月17日はマーチンルーサーキングの誕生日を記念した祝日です。日本では「キング牧師」と呼ばれるこの人物について、みなさんはご存知でしょうか?アメリカ大学の近代史授業では必ずキング牧師と彼が中心となって巻き起こした公民権運動(Civil Rights Movement)を勉強しますので、ここで少しだけ予習しておいてください。

キング牧師はマハトマ・ガンジーの非暴力抵抗公式を人種差別撤廃を目指す黒人運動に採用した黒人指導者です。非暴力抵抗とは、例え相手が暴力を以って対抗してきても、決してこちら側は暴力を用いずに交渉しようとする教えです。

キング牧師は黒人のためのモアハウス大学を卒業後、北部のクロイツァー神学校とボストン大学で学び、1955年に博士号を授与されました。その後、赴任先のアラバマ州モンゴメリーで座席の差別待遇に対するバスのボイコット事件が黒人市民によって起こされた時に、非暴力方式によって人々を団結させ、成功に導きました。続いて南部キリスト教指導者会議Southern Christian Leadership Conference (SCLC)を結成し南部各地で非暴力研修会を開き、60年前半の黒人闘争では、五大黒人組織団結の中心的つなぎ役として世論を喚起して、最終的には二つの公民権法を成立させました。63年のワシントン大行進では有名な演説をし、黒人のみならず、アメリカ市民全体に差別撤廃を訴えかけたのです。

"I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character"―ワシントン大行進での有名な演説の一部

64年にはノーベル平和賞を受賞し、その後は68年4月にテネシー州メンフィスで凶弾に倒れるまで、黒人運動だけではなく、反戦運動(ベトナム戦争)や、貧困解決にも力をそそぎました。

このキング牧師はTime誌の「もっとも影響を与えた人物100人」の中にもリストされています。Time誌はキング牧師について「黒人差別運動の指導者として考えられているが、それよりももっと偉大な人物である」と書いています。なぜ、「それよりも偉大なのか」Time誌が書いている理由は以下のようです。みなさんがアメリカの大学で読む「歴史」のテキスト同等のレベルの英語で書かれていますので、辞書を使って、頑張って読んでみてください。

For all King did to free blacks from the yoke of segregation, whites may owe him the greatest debt, for liberating them from the burden of America's centuries-old hypocrisy about race. It is only because of King and the movement that he led that the U.S. can claim to be the leader of the "free world" without inviting smirks of disdain and disbelief. Had he and the blacks and whites who marched beside him failed, vast regions of the U.S. would have remained morally indistinguishable from South Africa under apartheid, with terrible consequences for American's standing among nations.

参考文献: 平凡社 「アメリカを知る事典」
      Times.com "The Most Important People of the Century"
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