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2004年12月号
☆☆SAKAE BOSTON☆☆
§ボストンE便り§ December 2004(3rd Issue)

【CONTENTS】
1. News from American Colleges & Universities
2.“SAKAE ボストンオフィスが独断と偏見で選んだ” Most Unique Dormitories in America!!
3. 東京・大阪 無料講演会・オープンセミナーのお知らせ

1. News from American Colleges & Universities
“Students seeking ‘bond’ with universities: College struggle to keep from losing freshmen to other schools”

アメリカ大学留学に関する情報を当研究所の資料、雑誌や本で読んでいると、アメリカの大学のシステムが日本の大学のそれとは大きく違うことに気づくでしょう。その中でもとりわけ大きな違いは、編入制度にあります。アメリカの大学は入学してからの年数で学年が決められるのではなく、単位数で学年が決められます。(一般的に1年生は1−30単位、2年生は31−60単位、3年生は61−90単位、4年生は91−120単位を取得した人という区切りが出来ています。)ですから、学生は1つの大学で取った単位数を、もう1つの大学に移行することで簡単に他大学に編入することができるのです。アメリカ人生徒には、始めの2年は小規模なリベラルアーツの大学で一般教養を学び、あとの2年は、研究が積極的に行われている大規模大学で本格的に専門学科を学ぼうと考えている人が少なくありません。

私たちもこの編入制度のお陰で、日本の短大や大学を卒業していたり、中退していたりしても、アメリカの大学を1年生から始めなくて良い可能性が大きいのです。アメリカの大学に編入して、単位の移行がスムーズに行った場合には、2年足らずで卒業してしまうことだってできるのです。

しかし、こう言った柔軟な編入生徒は、生徒にとっては実に便利なものですが、大学側にとっては、マイナス面も多くあるのです。この編入制度のお陰で、せっかく入学した1年生(freshman)が2,3年時(sophomore, junior)に他の学校に行ってしまうわけですから、大学側は多くの生徒を失ってしまう(=収入源を失ってしまう)可能性があるのです。特に前にあげた様に、リベラルアーツカレッジから大規模なリサーチ型大学に編入する生徒が多い傾向にあるため、特にリベラルアーツカレッジにとってこれは、死活問題になってきます。また、逆に大規模大学も同じ問題に直面しています。大きな大学はクラスのサイズが大きすぎて、他の生徒や教授との関係が弱く、大学1・2年生は孤独になったり、自分の居場所が見つけられない人がいるからです。結果、そのような生徒も他の大学に編入を考え始めるのです。

そのため、いくつかの大学では、どうにかして学生を4年間引き止めるための工夫と努力をあれやこれやとしています。例えば、University of North Carolinaでは、従来、100人の生徒が受けていたクラスの生徒数を35−40人に減らして、より教授と生徒がコミュニケーションを取りやすく工夫しています。また、Ball State University in Moncie では “freshman connections” と呼ばれるプログラムを始めたお陰で、1997年には68%だったretention rate(1年次に入学した生徒が4年生まで同じ大学に残っているかを示した率)が今年は80%まで上がりました。この “freshmen connection” プログラムの一環として、University of North Carolinaは、9月に新学期が始まる前に、新入生全員に同じ本を宿題として提出し、第一週目にこの本についてのディスカッションを行います。生徒が共通のトピックについて考えることによって、University of North Carolinaのような大規模な大学も、より “intimate” な環境を作ることができるのです。

なぜ学校側がここまで、生徒を引き止めるための努力をするのでしょうか?それは、大学が高校生をリクルートとして、大学に入学されるのに莫大な経費を使っているためです。あるリサーチでは、大学が1人の高校4年生(アメリカの高校の多くは4年生です)をリクルートするのに$2,000(約20万円!)を費やしているからです。こんなわけで、大学は一度入学させた生徒をどうにかして4年生まで引き止めたいのです。

参考文献: Alvin P Sanoff, USA Today

2.“SAKAEボストンオフィスが独断と偏見で選んだ”
Most Unique Dormitories in America!!

今はピンとこないかも知れませんが、アメリカで留学生活を始めると、寮で過す時間がとても長いことに気がつきます。何しろ、留学生はクラス、図書館、寮の三角形をグルグルと回っている生活を送りますから、勉強していない時間のほとんどは寮の部屋で過す事になりますし、休日で図書館が休みの時は寮の部屋でも勉強することになります。すなわち、寮の部屋は留学生活において重要なキーポイントになるのです。

そんなわけで、今回はアメリカの大学のユニークな寮をSAKAEボストンの独断と偏見で選んだランキング方式で発表したいと思います。 それではさっそく、3位から発表です!

3位 Stephens CollegeのペットOKの寮
ほとんどの大学の寮では、魚や小さな爬虫類はペットと認めて飼うことが認められていますが、盲導犬以外の動物は、普通認められません。理由は騒音・悪臭や、ペットにアレルギーを持った生徒もいるためです。また、ストレスが溜まる大学生活の中でペットを飼うと、自然に勉強に目が向かなくなってしまうとも、学術的に証明されています。しかし、ミズーリ州の女子大、Stephens Collegeでは最近、40ポンド以下の犬・猫・ウサギであれば飼ってよい寮ができました。研究によると、犬や猫は孤独な一人暮らし生活の人間の気持ちを穏やかにし、血圧を低く保つのだそうです。

2位 University of Massachusetts, Amherstの外国語が共通語の寮
University of Massachusetts, Amherst校には、共通語が外国語の寮があります。そこに住む生徒は中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、スペイン語のどれかを基本的に共通語として使うルールがあるのです。この寮に住むためには、その言語の日常会話が出来ることと、そして2単位分の会話・文化コースを取る必要があります。日本文化のコースでは、例えば生徒は茶道や習字を習ったり、本格的な日本食を作る機会が与えられます。各言語のコースに約20人の生徒しかいませんので、小さなグループで生活をしながら言語を学ぶことが出来ます。University of Massachusetts, Amherstのような、州立の大規模な大学でこのような機会を得ることは大変貴重なのです。

そして1位は?!?!

1位 University of Marylandの起業家育成プログラム
アメリカの多くの大学では、起業家精神を養うコースがありますが、University of Marylandでは、生徒にクラスの外でも常にビジネスのことを考えさせる目的の寮が2000年に完成しました。この寮にはビジネス学科の教授も一緒に住み込み、生徒は寮の会議室で日夜新しいアイディアを考えたり、人脈を広げたりしています。また、この寮にはゲストムールが完備されており、大企業から中小企業の社長や幹部が訪れて、講義をすることがあります。この様に学生は朝から夜までドップリと起業家魂の洗礼を受けるのです。

日本の大学では思いもつかないようなテーマ性を持った寮がアメリカには沢山あることがお分かり頂けたでしょうか?みなさんも大学4年間のうち、少しでもこのようなユニークな寮で留学生活を送ってみてはいかがでしょうか?

参考文献: Scott Charton “Mo. College Opens Pet-Friendly Dorm Wing”
      University of Massachusetts, Amherst website
     Jodi Helmer “Total-immersion business education”
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