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栄陽子留学研究所
§ボストンE便り§ 10月号(創刊号)
【Contents】
1. ボストンE便りのご紹介
2. アメリカ大学ニュース
3. アメリカ文化散策 「ハロウィーンの話」
4. もっと知りたい!リベラルアーツカレッジ
5. 栄陽子留学研究所 東京・大阪無料講演会・オープンセミナーのお知らせ
1. ボストン便りのご紹介
こんにちは!はじまして。栄陽子留学研究所ボストンオフィスです。これから毎月一度ボストンからその月のホットな話題をお届けしたいと思います。まず始めのパートではアメリカの大学で起こっている問題や、面白い話題を新聞や雑誌から取り上げます。アメリカの大学は日本の大学と比べるとスケールが大きいので、「ええっ?そんな事が起こっているの?」と皆さんが驚くような話題を提供できたらと願っています。次の「アメリカ文化散策」はアメリカの行事を取り上げます。クリスマスやバレンタインデーなどについて、一般的な知識から、結構知られていない裏事情まで掘り下げますので、みなさんがアメリカで生活をするのが一層楽しみになって頂けたら幸いです。そして、最後のパートでは今回、リベラルアーツカレッジの名門Amherst Collegeを特集します。リベラルアーツカレッジもその大学によって校風が違っていたり、特殊なプログラムがあったりしますので、Amherst Collegeを一つの例として取り上げてみました。来月からはアメリカのテレビ番組、音楽、映画などのポップカルチャーも取り上げますので楽しみにしていてください!
2. アメリカ大学ニュース
創刊号の今月はラップトップコンピューターに関する話題をお届けいたします。
Colleges weight new prerequisite: A laptop in every backpack
ボストンがあるマサチューセッツ州の3つの州立大学では現在、全校生徒にラップトップコンピューターを購入し、クラスに持ち込むことを義務づけています。このうちの2校(Bridgewater State Collegeと Worcester State College)が2004年秋学期からこの決まりを作ったことで、アメリカ中の大学でテクノロジーに関する議論がヒートアップし始めました。
ラップトップの購入義務付けの「賛成派」は「ここ数十年、研究に革命を起こしているコンピューターやインターネットテクノロジーがもっと授業に使われるべきであり、そして、生徒各自がコンピューターを持てば、Emailなどの媒介を通してより生徒間、教授とのコミュニケーションが活発になるだろう。」主張しています。また、「コンピューター(特にラップトップコンピューター)はグループプロジェクトや、数人で協力して研究を行う場合に不可欠である。」と言う意見もあります。
一方、「反対派」はここ数年アメリカ大学のコスト増加が批判されている中で、ラップトップコンピューターの購入を義務付ける事は裕福な家庭とそうではない家庭とのギャップをより大きくする。と懸念しています。また生徒が授業中を聞かずに、ラップトップでEmailを書いたり、ゲームをしたりする可能性があるのも問題です。ペンシルバニア大学のDr. Hellerは “There are much better ways to improve learning on campus than telling students they have to buy a laptop.” と話します。
このような議論の中でも、マサチューセッツ州の他の4つの大学が2年以内にラップトップ購入を義務付ける予定になっています。しかし、実際にアメリカの大学でパソコンの購入を生徒に義務づけているのはたった3.2パーセントという調査結果も出ています。ハイテクの時代、みなさんはラップトップ購入義務付けについてどの様に考えますか?
参考文献:www.csmonitor.com
3.アメリカ文化散策 ??「ハロウィーンの話」
毎年9月頃からアメリカのお菓子やさんやオモチャ屋さんにはハロウィーンの飾りつけがされ、秋の訪れを私達に知らせます。ボストンオフィスにも今年は小さなハロウィーンのオーナメントを飾ろうと考えています。と、いう事で今回は10月31日のハロウィーンのお話をしたいと思います。
◆ハロウィーンとは?◆
10月31日の夜に行われる年中行事で、古代ケルト人のサムハイン(Samhain)際が起源といわれています。これは死の神様サムハインをたたえ、新しい年と冬を迎えるお祭りで、この日の夜には死者の魂が家に帰ると信じられていました。このお祭りが今ではキリスト教に取り込まれ、諸聖人の祝日である万聖節(11月1日)の前夜として位置づけられています。アメリカでは、この日のために大きなカボチャをくり抜き、目鼻口をつけたjack-o’-lanternを窓際や玄関先に飾ります。当日には学校で仮装パーティーが開かれ、夜になると怪物、魔女、海賊などに仮装した子供たちが、近所の家を回り、「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!“Trick or treat!!”」 と言いながらチョコレートやキャンディーをねだって歩きます。
◆怪物や魔女よりポケモン?◆
子供達にとって、どんな仮装をして友達をビックリさせるのかは一大事。最近では怪物や魔女よりも、その年に流行しているアニメや映画、テレビ番組の主人公に変装する人が増えています。(なので、1つのパーティーに5‐6匹のピカチューがいたりします!)学校や地域では仮装コンテストが行われ一番奇抜でインパクトのある人に賞が送られます。私も大学院時代に寮で開かれたハロウィーンパーティーに参加しました。何しろ車もお金も持っていなかったので豪華な衣装を買うことが出来ず、ベットシーツを体に巻き、紙で作った大きな十字架を首からぶら下げて修道女に変装しました。結構、自分では自信があったのですが、やはり小さい頃からこういった楽しむことに慣れているアメリカ人には到底かないませんでした。きっとアメリカ人はハロウィーンの数ヶ月前から衣装を考えているのでしょう。
◆ちょっと怖い話◆
もし、皆さんが留学中にハロウィーンのお菓子を貰いに近所を訪ねることになったら、少し注意が必要です。残念ながら、ハロウィーンの日は皆がワイルドになり、多少治安が悪化する傾向があります。安全のために知り合いの家にしか子供達を行かせなかったり、貰ってきたお菓子を注意深く調べたりする親もいます。やはり、見知らぬ人の家に入るのは危険ですから、くれぐれもお菓子は玄関先でもらい、キャンドルの火にも気をつけてください。キャンドルによる火傷が毎年ハロウィーンに多く報告されています。また、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、1992年にアメリカ・ルイジアナの高校に交換留学生として通っていた服部君がハロウィーンパーティーを開いている家と間違えて見知らぬ人の家に入り、射殺されてしまった悲しい事件がありました。(しかし、実は服部君の事件が起きたのはハロウィーン当日ではなく、その2週間前の10月17日でした。)皆さんも、楽しいハロウィーンを過ごすためにもくれぐれも注意をするようにしてくださいね。
参考文献:「アメリカを知る事典」平凡社
4.もっと知りたい!リベラルアーツカレッジ
今回はU.S. News2004年度版のリベラルアーツカレッジ部門でも2位にランク付けされている名門、Amherst Collegeをご紹介したいと思います。この学校は同志社大学の創立者、新島襄が卒業した卒業した大学としても有名です。
Amherst Collegeはボストンから1時間半、ニューヨークから3時間の所に位置するマサチューセッツ州アムハーストに緑豊かなキャンパスを持っています。アムハーストにはAmherst Collegeの他に4つの大学があり、(Hampshire College, the University of Massachusetts, Smith College, Mount Holyoke College)学問と文化の探求、創作が日々活発に行われているこの町は若いアーティスト、パフォーマー、作家たちを引き付けると同時に、国際色豊かな町でもあります。Amherst College自体も積極的に様々な人種や言葉を話す生徒や教師を受け入れ、自分と違った意見や経験を持つ人間と触れ合うことで、自分を成長させることを教育理念の一つにしています。
Today, when we select students, faculty or staff, we continue to seek talented people from historically underrepresented groups. We do so for the simplest but most urgent of reasons: because the best and the brightest people are found in many places, not few; because our classrooms and residence halls are places of dialogue, not monologue; because teaching and learning at their best are conversations with people other than ourselves about ideas and experiences other than our own. ??スクールカタログより
アカデミックの面では、アメリカ研究、黒人研究、アジア言語・文明研究、法律、ジェンダー研究などの分野でパイオニア的な存在であり、今、留学生にもとても人気があるPhysical Trainingプログラムをアメリカで始めに創設した大学としても知られています。しかし、なんと言ってもAmherst Collegeをユニークで魅了的にしているのは “Open Curriculum”と “the Five College Consortium”制度です。 “Open Curriculum”とはつまり、必修の授業がなく、入学から卒業まで自分の興味に合わせて自由に授業を選べる制度です。1年次に取る “First-Year Seminar”が唯一の必修ですが、これも20以上のトピックを扱うクラスから自由に1つ選ぶことができます。そして、 “the Five College Consortium”とはその名でお判りように、アムハーストにある上記の5つの大学から自由に授業を取って良い制度です。もちろんどこの大学から授業をとっても単位として認められますし、一切余計な授業料や手数料もかかりません。5つの大学は無料のバスで結ばれており、平日は朝7時から夜中まで運行されています。授業だけではなく、5つの大学全てで行われる講演会やコンサート、展示会に参加できますから、Amherst Collegeの学生は普通の大学生の5倍トクをしていることになります。
こういったように、豊富な文化・学問のリソース、多種多様なバックグラウンドの学生や教授、ユニークなプログラムが全米の優秀な高校生を引き付け、毎年ランキングの上位に入る理由の一つなのでしょう。
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