ボストン大学便り:留学生の時間割ってどんな感じ?

こんにちは! ボストンオフィスのインターン、望月です。

みなさんはアメリカの大学生のスケジュールってどんな感じかご存知ですか?

今回は私の今学期のスケジュールを紹介しつつ、アメリカの大学生の勉強生活についてお話したいと思います!

 

1学期に4、5科目とるのが一般的

さっそく、今学期(2015年秋学期)の私の授業スケジュールをご紹介します。

アメリカの大学では1学期に四つか五つの科目を履修するのが一般的です。これはアメリカ人でも留学生でも同じです。

私は、今学期は4科目を履修しています。

経済学を専攻しているので、4科目のうち2科目は経済学で、あとはサイエンス系の必須とライティングの科目です。

 

アメリカの大学の科目名と科目番号

科目名を<アメリカの大学流>に表記すると以下の通りです。

  • CAS EC356: Labor Economics(労働経済学)
  • CAS EC387: Health Economics(医療経済学)
  • CAS ES140: Natural Disasters(自然災害)
  • CAS WR150: Research Writing(リサーチライティング)

CASはCollege of Arts and Sciencesの略で、四つの科目はすべてCAS(日本語の直訳がむずかしいのですが、「教養学部」に近いと思います)に属していることになります。

 

ボストン大学のCollege of Arts and Sciences

(photo by Fletcher6/Wikimedia Commons)

 

ボストン大学には、College of Arts and SciencesのほかにSchool of Business(経営大学院)、School of Education(教育学部)、College of Engineering(工学部)、School of Medicine(薬学部)などがあります。

ECとはEconomics、ESはEnvironmental Sciences、WRはWritingの略です。いずれも科目の分野を表しています。

分野の右の数字が科目番号。100番台から400番台まであり、数字が上がるほどより専門的で高度になります。

300・400番台の科目をとるためには、100・200番台の基礎レベルの科目を修了しておく必要があるので、1年生のときから計画的に履修科目を選んでいきます。

 

一般教養の必須科目

ライティングの科目は必須で、普通は1年次か2年次にとります。

私もボストン大学に編入する前の大学で履修したのですが、その単位が移行されなかったので、もう一度履修しています(編入前後の大学のカリキュラムが違うと、このようなことも起こります)。

Natural Disastersは、一般教養のサイエンス系の必須として履修しています。

ライティングとNatural Disastersをとれば必須科目は修了するので、来学期からは経済学の専攻科目と選択科目だけになります。

 

ボストン大学のご近所、ハーバード大学のキャンパス

 

大学院生が受けもつ補講もある

授業は大体50分か80分のものが週2~3回ありますが、経営学系では2~3時間に及ぶ授業もあります。

冒頭にご紹介した授業スケジュールのうち、月曜日の4:00pm~5:00pm(CAS ES140 B2)の部分は、Discussion(Sectionという場合もあります)と呼ばれるものです。

おもに100番台の科目のうち、大講堂で開講されるものや、言語系の科目に付随します。通常の授業とは別に、週に1時間、大学院生(Teaching Fellow(TF)、Teaching Assistant(TA))が教える補講のようなものです。

Discussionでは、授業や課題の復習をしたり学生が自由に質問したり、大講義ではむずかしいような、きめ細かなサポートを受けることができます。

今学期はNatural DisastersにDiscussionが付いていて、そこでは実験をしています(サイエンス系の科目では実験がDiscussionの役目を果たします)。

Discussionが付いている科目の場合は、Discussionにも登録することが必須となっています。

 

ボストンの冬のイルミネーション

 

フリータイムがたくさんあるように見えるけど・・・

最初に私のスケジュールを見て、「フリータイム多くない!?」と思われた方も多いのではないでしょうか。

たしかに授業の時間だけを見ると相当フリータイムがあるのですが、実際は宿題やリーディングが多く、かなりの時間がとられます。

どの授業でもリーディングは多く、宿題も毎週か隔週に出ます。

経済学の授業では、宿題はPset(Problem Set)と呼ばれ、教科書からの問題や教授オリジナルの問題が10問ほど出ます。

それに加えて、ボストン大学ではFinal Exam(期末テスト)のほかにMid-Term Exam(中間テスト)が2回あるので、宿題の波が来て、テストの準備をして、また宿題の波が来て、テスト準備、というのを繰り返します(普通はMid-Termは1回だけだと思います)。

これらをこなしていると必然的に図書館に拘束される時間が多くなります(図書館については以前の記事でご紹介したので、興味のある方はご覧ください!)。

 

ボストン大学から見た夕景

(photo by Rebecca Hildreth/Wikimedia Commons)

 

計画的に勉強することが大事

日頃から計画的に勉強を進めておかないと、テスト前だけの短期間で全部を復習するのは大変です!

火・水・木と連続で中間テストを受けた私の友人は、徹夜で勉強したそうで、水曜日の時点で相当疲れていた様子でしたが、Red Bullを片手にがんばっていました。

幸い私の中間テストの日程はバラバラだったのですが、1週間に3科目も受けると思うとゾッとします。

期末テストにあたっては、最後の授業が終わってから数日間、Study Periodというテスト準備に専念するための時間が与えられます。

今学期の期末は12月中旬ですが、きっとアッという間にその時期になってしまうので、私も日頃からしっかり勉強しておこうとこの記事を書きながら思いました(じつはこの記事は10月下旬に書いたものです!)。


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