留学基礎知識

大学の選び方

ついていける大学・いい成績を取れる大学を選ぼう

アメリカの大学制度では、入学はあくまでも「チャンスを与える」という意味であり、卒業まで保証してくれている訳ではありません。入学後、しっかりとした成績を残していくことが卒業へつながるただ一つの道なのです。したがって、レベルの高い大学をひたすら目指すのではなく、よい成績を修めて、「卒業できる」大学を選ぶことが大切です。

とくに将来、大学院への進学を考えている人は、編入する大学はただついていけるだけではなく、アカデミックバックグラウンドを付けつつ、よりよい成績を修めることができる大学を選ぶ必要があります。

アメリカの大学の種類を知ろう!

当研究所ではリベラルアーツ・カレッジへの編入をお奨めします

では、どんな大学が「ついていける大学」「いい成績を取れる大学」なのでしょうか。

アメリカには4000もの大学が存在しています。それぞれの規模も特徴も様々なので、まずはどんな大学の種類があるのかを知る必要があります。

ここでは

  • 総合大学
  • リベラルアーツ・カレッジ
  • コミュニティ・カレッジ

について、解説しましょう。

総合大学

大学院に中心がある大規模な教育機関

  • 中心は大学院=先生は大学院でのみ教える場合が多い (大学レベルはTA(Teaching Assistant)と呼ばれる大学院生が担当することがある)
  • 研究重視=大学レベルの授業や学生に対するアドバイスは二の次になりがち
  • 規模が大きい:一人ひとりの学生に対しての親切なケアが期待できない
  • 1クラスの学生数が多い:一般教養の科目では、300人〜500人になることもある (授業後、質問をしようとしても同様に質問をしようとする学生数が多くなかなかできない)
  • 専攻できる分野が多岐にわたっている
  • 設備が充実している

総合大学には、長所・短所ともにありますが、一人ひとりの学生に対しての行き届いたサポートが期待できないという点において、海外生活経験がない日本人留学生がよい成績を修めながら英語力を上げていくことは、想像以上に大変なことです。

◇同じ大学の大学院へ進む優先権はない

総合大学から同じ大学の大学院へ進学する優先権はまったくありません。たとえばハーバード大学の医学部(大学院レベル)に、ハーバード大学から上がってくる人は毎年ごくわずかです。医学部としては、全国の大学からトップクラスの学生を集める方がおもしろいと考えているのです。同質よりも、バラエティに富んだ人たちを好むのです。

リベラルアーツ・カレッジ

全人教育を中心とした四年制大学=人間として幅広い知識・教養を身につけ、バランスのとれた教育を目指す

  • 中心は大学にある=先生が直接大学レベルの授業を担当
  • 規模が小さい:全学生が数百人〜2000人くらい
  • 一クラスの人数が少ない=平均15人から多くても20〜30人。質問しやすい環境
  • 先生、スタッフが親切。アットホームな雰囲気

落ちこぼれる前に助けてくれる=いい成績が取りやすい 英語が下手でも質問や意見を聞いてもらえる 編入・大学院進学の時にいい推薦状をもらえる

「規模が小さい=レベルが低い」というのは、アメリカではまったく当てはまりません。むしろ小規模大学は、親身な指導と一人ひとりの学生を大事に育てる環境が大きな特徴であるため、成績を上げ、英語力を効率的にアップさせ、また先生たちと緊密な関係を築き上げることができる、理想的な教育環境がつくられているのです。

全人教育とは、バランスのとれた人間を養成する教育のことで、アメリカの大学教育の基礎にあるものです。私立の総合大学の多くも、もともとリベラルアーツ・カレッジだったのですが、長い年月をかけて大きな総合大学に変身していったのです。

コミュニティ・カレッジ

日本の商業高校レベルの短大、その州の人なら誰でも入学可能

  • 四年制大学に行くための学業成績・経済状態が十分でない人などを受け入れる
  • 学業レベルの高いコミュニティ・カレッジはない
  • 働きながら通う人の割合が多い=年齢層が高い
  • その地域の住民のための大学=ほとんど寮がない
  • 必ずしも安く収まらない=アパート代・車代などで生活費がかかる

日本からコミュニティ・カレッジに留学を希望する人がいますが、ほとんどが「英語力が足りないから」「費用が安いから」という理由からのようです。しかし、いくらコミュニティ・カレッジとはいえ、TOEFL®テストのスコアは提出しなければなりませんし、入学後、2学期続けて70点を割る成績を取れば退学になることは他の大学とまったく同じです。

何よりも、日本の短大卒業、もしくは大学卒業の資格を持っていながら、また、日本の大学を中退して行くにしろ、わざわざ自分の学歴を落としてまでコミュニティ・カレッジに編入することは、まったく意味のないことです。日本の大学で2年生だった人はアメリカの大学の3年生への編入を、日本の大学を卒業している人はアメリカの大学院への進学を、それぞれめざすのが原則です。

したがって日本の大学生にとって、編入留学の対象としてコミュニティ・カレッジはあてはまりません。

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