音楽留学

音楽を学べる大学

4つの選択肢

音楽でアメリカ留学するとき、どんな大学を選んだらいいのでしょう。個々の大学名をあげる前に、音楽を学ぶアメリカの大学のコースを説明しましょう。 音楽の課程を設けているアメリカの大学は1000校以上あり、次の四つに大別されます。

  • リベラルアーツ・カレッジ
  • 総合大学
  • 音楽大学
  • 大学院

それぞれの特徴をみてみましょう。そして、自分の経歴や実力、将来計画などを総合的に判断して、どのようにアメリカ留学したらよいのか、まず自分なりに考えてみてください。


リベラルアーツ・カレッジ

リベラルアーツ・カレッジは一般教養に重点を置いている小規模の私立大学で、学生たちは緑豊かなキャンパスで寮生活を送ります。卒業するためには専攻を持たなければなりませんが、そのひとつとして音楽専攻があります。入学時に実技試験(オーディション)を課すところがある一方、ピアノなどを全く初歩から教えてくれるところもあります。もちろん、音楽史や音楽理論の授業(すべて英語)も受け、試験にパスしなければなりません。

留学生に対する大学側のケアもよいので、リベラルアーツ・カレッジで2年間勉強して教養科目を履修し(あるいは音楽専攻で卒業してから)、後述の音楽大学などに編入するという選択もあります。 また、専攻の変更も柔軟なので、仮にアメリカ留学してみて音楽以外に専攻分野が見つかった場合、主専攻を変更したり、副専攻として勉強するといった対応も可能です。

総合大学

総合大学は、いくつもの学部と大学院で構成される大規模大学です。州立と私立がありますが、学生数は全学で 5000人から数万人。そして学部レベルの教育よりも、大学院教育や研究に重点が置かれているのが特徴で、学部レベルでの留学生に対するケアは決して手厚くはありません。

ここでの音楽教育は2つの場で行われています。

  • 教養学部(College of Arts and Sciences)にある音楽学科 これはリベラルアーツ・カレッジの音楽専攻に近い内容です。
  • 総合大学の音楽学部 音楽学部として独立している場合は、School of Music または Conservatory of Music という名前が付けられています。

英語力に自信のない日本人留学生の場合、アメリカ人並みに大教室で一般教養の授業を受け、教養科目と専門科目の試験を次々とパスして進級していくのは、決して容易ではありません。

音楽大学

音楽のプロを養成する大学で、大都市にあることが多く、学生数は1000人以下。クラシック中心で学士号を授与する音楽大学は全米でも数が少なく、入学するためには厳しいオーデションをパスしなければなりません。中でも有名なのはニューヨークのジュリアード音楽院(The Juilliard School)、フィラデルフィアのカーティス音楽院(The Curtis Institute of Music)などで、世界中から音楽のエリートたちが集まる狭き門です。アメリカへの留学生にとっては、東京芸大の音楽学部をパスする以上の難関です。

一方、現代音楽中心で専門学校に近い性格をもつものとしてボストンのバークリー音楽院(Barklee College of Music)などがあります。バークリーでは学士号のとれる課程(Degree Course) と、学士号はとれないが修了証を得る課程(Diploma Course)がありますが、日本人で「バークリーを出た」と称している人はほとんどが後者のようです。

大学院

アメリカでは300以上の大学院が音楽専攻課程を設けています。いずれも総合大学または音楽大学で、リベラルアーツ・カレッジには原則として大学院はありません。大学のように一般教養科目はなく、プロの音楽家(演奏者、指揮者だけでなく、大学教授や音学指導者、音楽評論家など)の養成を目指した専門的、職業的な教育です。

教会音楽も学べます 日本と同様、修士課程(Master's Degree Course)と博士課程(Doctoral Degree Course)があります。このうち修士課程はアメリカまたは日本の大学を卒業していれば応募可能で、大学で音楽を専攻したことは必ずしも必須条件ではありません。しかし、実際問題としては、音楽専攻の修士課程に進む学生のほとんどは音楽学部出身かリベラルアーツ・カレッジで音楽を主専攻または副専攻にしていた者ということになります。

ページの先頭へ