芸術を学べる大学
【リベラルアーツ・カレッジ】 Liberal Arts College
- 規模が小さい
- 田舎に多い
- 一般教養に力を入れる
- 初歩から芸術を学べる
【総合大学】 University
- 規模が大きい
- 田舎、都会にある
- 大学院での研究に力を入れる
- レベルはさまざま
【専門大学】 Art School、Music School
- 規模が小さい
- 都会に多い
- プロの育成に力を入れる
- 経験者のみを入学させる
アメリカでアート・音楽の分野で学位を得て卒業しよう、という場合、
- リベラルアーツ・カレッジ
- 総合大学
- 芸術の専門大学
以上、三つの種類の大学のいずれかで学ぶことになります。
リベラルアーツ・カレッジで学ぶ芸術
リベラルアーツ・カレッジは、一般教養に力を入れている四年制の大学です。
ここでは美術・音楽を、幅広くさまざまな角度から学びます。
美術を専攻する場合は、絵画、線画、インテリア・デザイン、陶芸など、いろいろな科目をとることができますし、入学に際して特別な試験はありません。まったくの初歩から教えてくれます。
音楽についても、多くのリベラルアーツ・カレッジでは入学時にオーディションを課されることはありません。ピアノをさわったことのない人には、バイエルから丁寧に教えてくれます。
クラスは少人数で、教授からは親身な指導を受けられます。「ほめて育てる」のがリベラルアーツ・カレッジの特徴で、アートの楽しさ、音楽の楽しさを実感できるでしょう。
いままでスパルタ教育を受けてきて音楽が嫌いになってしまった人が、リベラルアーツ・カレッジに入って音楽の楽しさを初めて味わい、メキメキ才覚をあらわして、大学院に進学して優秀な成績で卒業した、という例もあります。
また入学時に専攻を決めなくていいので、1、2年次にいろいろな分野のクラスを「つまみ食い」して、自分の適性を見きわめることができます。入学したときには経済学のつもりだったけれど、ダンスのクラスをとるうちにダンスにはまってしまい、専攻をダンスにした、なんて人もいました。
こうしたカリキュラムの柔軟性が、アメリカの大学、特にリベラルアーツ・カレッジの大きな特徴です。
総合大学で学ぶ芸術
総合大学は、いくつもの学部(SchoolやCollege)が集まっている大学で、規模が大きく学生数は5000人から多いところでは5万人を越える大学もあります。
大学よりも大学院のほうに教育の重点を置いていて、また教育より研究に力を入れているのが特徴です。
1、2年生がとる一般教養の科目では1クラスの学生が100人以上になることもあり、個人レベルのケアがなかなか受けられないのが留学生には辛いところです。
しかし総合大学ならではの設備の充実度、開講されているクラスのバラエティの多さは魅力です。英語に自信があって、ある程度年齢が高い人は、総合大学をめざしてもいいでしょう。リベラルアーツ・カレッジから総合大学に編入する、リベラルアーツ・カレッジを卒業して総合大学の大学院に進学する、という道も考えられます。
総合大学では、アート・音楽は
- 教養学部(College of Arts and Sciences)
- 芸術学部(School of Visual and Performing Arts)
- 音楽学部(School of Music)
- 教育学部(School of Education)
などで教えられています。複数の学部で教えられることもめずらしくありません。
カリキュラムの内容はさまざまで、音楽についていえば演奏中心、理論中心、研究中心、音楽教育中心、などけっこう細分化された分野を学びます。また、まったくの初歩から教えてくれるところもあれば、ある程度、知識や経験がある人を対象としているところなど、入学の難度もいろいろです。
総合大学とリベラルアーツ・カレッジの芸術留学関連の組織図
芸術の専門大学で学ぶ芸術
アメリカにも、日本の芸大・音大と同様の、芸術の専門大学があります。
レベルの高い大学が多く、入学に際しては、
- 美術の場合はポートフォリオ(作品)の提出
- 音楽の場合はオーディションの受験
が、それぞれ求められます。世界中から学生が集まり、個性と個性が火花をちらす、ダイナミックな学びの環境です。
これらの大学では、芸術の「プロ」を養成します。リベラルアーツ・カレッジのように教養に重点を置くのではなく、実技を中心として、プロの世界でやっていくための知識、技術をみっちり詰め込まれます。
日本からはヴァイオリンの五嶋みどりさんや諏訪内晶子さんがニューヨーク州の名門音楽院 The Juilliard School を卒業しました。世界で活躍するたくさんの逸材が、これらアメリカの芸術専門大学から巣立っています。


